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20201115日放送

ガラホナイ国立公園 〜 カナリア諸島 1万年続く太古の森

放送内容

大西洋に浮かぶカナリア諸島のラ・ゴメラ島にある「ガラホナイ国立公園」。ラ・ゴメラ島の大部分は、岩だらけの乾燥地帯。しかし何故か、標高1000m付近より上だけに森が広がっている。その標高の高い森が「ガラホナイ国立公園」である。ガラホナイの森は、少なくとも1万年続く貴重な森。木々は苔に覆われていて、幻想的な光景が広がっている。乾燥した島で、山の上だけに森があるヒミツに迫る。

大西洋の火山島

火山活動によって誕生したカナリア諸島。ラ・ゴメラ島の海岸には、柱状の岩が密集するパイプオルガンのような断崖がある。柱状の岩は、溶岩が冷える過程で生まれたものだった。そして山の上の森には、かつての溶岩ドームがいくつもそそり立っている。

写真:放送内容

水平の雲が生む森

雨が少ないラ・ゴメラ島。海辺は砂漠ほどの降水量しかないが、標高約1000mより上だけに森がある秘密は“雲”にあった。カナリア諸島では、高度1000m付近に水平にたなびく雲が発生し、その雲に含まれる湿気が森を育んでいるのだ。

写真:放送内容

天然の貯水タンク

ガラホナイの森を育む雲。その雲の水蒸気を集めてくれるのが、木々を覆いつくす苔である。水蒸気が苔に触れ水滴となり、その水滴がやがて清流となる。こうして森に蓄えられた水が、麓の乾燥地帯に暮らす人々の生活を支えていた。

写真:放送内容

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