放送内容
世界最大の砂でできた島「フレーザー島」は、オーストラリアの東部沿岸に位置する。南北123キロ、幅は広いところで22キロもあるが、島の土台は地下100メートルまで全て砂。約200億リットルもの水が蓄えられていると考えられている。豊富な水が生み出す、絶景の湖の数々…赤・緑・青と、世界でもここでしか見られない光景が目白押し。どうしてこんなに不思議な色の湖が出来たのか…その謎に迫る!
赤、緑、青 砂が作った3色の湖
フレーザー島には少なくとも40以上の湖が確認されているが、出来方は様々だ。地下水が染み出して出来たもの、川がせき止められて出来たもの等。その表情も千差万別で、赤や緑、更には青い湖まで存在する。どうしてこんなにもカラフルなのか?
巨大な水がめ
島の内陸部。陸地を掘ってみると、すぐに水が湧き出してくる。貯水量は約200億リットルにものぼるという。水はけの良いはずの砂で出来た島に、こんなにも水が貯まる理由…それは波打ち際に見えるこの黒い岩のようなものが深く関係していた。
海流が生んだ砂の島
この砂だらけの島を生んだのは海流だった。オーストラリア大陸の内陸部の「とある」場所から流れてきた砂が、約200万年かけて巨大な島を作ったのだ。そのメカニズムを調べていくと、いくつもの偶然が重なって出来た「奇跡の島」だとわかる。