放送アーカイブ

202067日放送

屋久島 〜 屋久島 1万ミリの雨が生んだ絶景

放送内容

鹿児島県の南の海に浮かぶ屋久島は、独特の地形をしています。黒潮が流れる海から、一気に2000m級の山々が聳えているのです。山の頂付近には巨大な丸い岩がゴロゴロと転がり、谷には無数の滝が流れ、深い森には樹齢3000年にもなる巨木“屋久杉”が生えています。そうした屋久島特有の大自然を生んだのは、大量の雨でした。山間部では多い年で年間1万ミリの雨が降ります。降水量は日本の平均の5倍以上にもなるのです。

島まるごと!岩の塊

屋久島は、地下深くでマグマが冷え固まった花崗岩か隆起して誕生しました。そのため、島まるごとひとつの巨大な岩の塊なのです。花崗岩は隆起する際に無数のひび割れが生まれます。それのひび割れが、山頂付近に丸い岩を誕生させていました。

写真:放送内容

樹齢3000年!岩が生んだ屋久杉

屋久島では樹齢1000年を超えた杉を“屋久杉”と呼びます。確認されている中で、最も長く生きる屋久杉は樹齢3000年とも言われます。土壌が薄く、栄養が乏しい岩だらけの島では、杉の成長は遅く年輪が密になります。それが、屋久杉が長生きするヒミツでした。

写真:放送内容

日本の気候の全てがある島

屋久島は、日本の縮図とも呼ばれます。山頂付近は北海道と同じ亜寒帯で、冬には南の島にも関わらず雪が降ります。海岸線は沖縄と同じ亜熱帯で、1年の平均気温は20℃。まさに日本列島を縦にしたような気候分布をしているのです。

写真:放送内容

BACK TO PAGETOP