放送内容
南米アルゼンチンの内陸部、アンデス山脈の東側にイスチグアラスト州立公園とタランパジャ国立公園はあります。ここは世界の恐竜化石発掘の最前線。まるで月の表面のような不思議な風景の中、2億年以上前の恐竜の化石がいくつも転がっているのです。しかも最古の恐竜の全身骨格の化石まで見つかり、古生物学的にも非常に重要な場所。今回は恐竜化石の第一人者の同行で普段は入れないようなエリアまで入り撮影ができました。
白い大地の奇岩
イスチグアラスト州立公園は白い大地。カラフルな地層がむき出しになり「月の谷」と呼ばれます。そこは奇岩の宝庫でした。潜水艦、キノコなど名前もユニーク。自然にできたものといいます。そんな不思議な大地から見つかったのは最古の恐竜の化石でした。
赤い大地のヒミツ
タランパジャ国立公園は赤い大地。高さ100m以上の赤い崖が続きます。ここにもまっすぐに削られた溝や垂直に立った地層など不思議な光景が。赤い地層は白い地層のあとの時代にできたもの。ここから、進化して巨大化した恐竜の化石が見つかっているのです。
フンの化石
ユニークな化石が見つかりました。それは「フンの化石」。大量に残されていたため、フンをした生物の共同の「公衆便所」といわれています。そして昨年新たな化石が見つかりました。それは化石が見つからない「空白の時代」といわれた年代のものだったのです。