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2015年6月21日放送 「サンゴが光る!ジュゴンの島」 ニューカレドニアのラグーン(フランス)

ジュゴンと出会えるラグーン

サンゴ礁は生き物の宝庫だ。ニューカレドニアの海にも、さまざまな海洋生物が暮らしている。ラグーンで出会ったのは、体長3メートルにもなるジュゴンたち。絶滅危惧種である彼らの楽園もまた、ニューカレドニアにあった。

石渡:ここではジュゴンとの出会いもありました。エサになる海草(うみくさ)が豊富に生えている場所があり、ラグーンにもジュゴンが姿を現します。海草は光合成をする必要があるので、光が届くような浅い海に生えているのです。

─ジュゴンというと希少な動物ですが、ニューカレドニア島ではよく見かけるのですか?

石渡:特定の場所に限られています。ジュゴンはオセアニアには広く分布しているのですが、ニューカレドニアに生息する数は世界で3番目に多いそうです。撮影時には近くにまでやってきてくれたので、番組では愛嬌のある表情をクローズアップでお届けします。

ニューカレドアには、希少な絶滅危惧種であるジュゴンも住んでいます。大きな体で近くまで来てくれました。

ジュゴンのエサは海草(うみくさ)だけです。光合成が必要なので、光が届く海にしか生えません。

─ほかにも変わった生き物との出会いはありましたか?

石渡:サンゴ礁ということで、やはりさまざまな海の生物と出会うことができました。色とりどりの魚たちを始め、ウミガメなども数多く見かけましたね。個人的に気に入ったのはピグミーシーホースという、小さなタツノオトシゴの一種です。

ニューカレドニアのサンゴ礁は、海洋生物の宝庫です。カラフルな魚たちのほか、サメやカメといった大型の海洋生物も集まります。

─ピグミーシーホースにはどんな特徴があるのでしょうか?

石渡:体長が20ミリほどの小さなタツノオトシゴです。サンゴ礁に合わせたピンク色の模様が付いていて、一般的に知られているタツノオトシゴとは違って口が短いのです。まるでブタのようなカワイイ顔をしているので、ぜひご覧ください。

石渡ディレクターお気に入りの小さなタツノオトシゴ、ピグミーシーホース。カワイイ顔に加えて、注目したいのはその動き! ぜひ番組でご覧ください。