特集
コモド国立公園
11月2日の放送は、インドネシアのコモド国立公園です。コモド島といえばコモドオオトカゲ──今回の番組は、この世界最大にして最強のトカゲに焦点を当ててお送りします。担当したのは無類の“爬虫類好き”である江夏ディレクター。興奮冷めやらぬコモドドラゴンとの出会いについて語ってもらいました。


コモドドラゴンの全長は3メートル、体重は100キロを超えることもあります。性格は凶暴で、攻撃的。歩く姿は恐竜を思わせます。
─今回のコモド国立公園ですが、まずどんな場所にあるのか教えてください。
江夏ディレクター(以下、江夏):インドネシアの南部にある、コモド島を中心とした島々と周辺のサンゴ礁からなる国立公園です。美しいサンゴ礁や希少な海洋生物でも有名ですが、何と言っても主役は、この地域にしか生息していないコモドオオトカゲ……通称コモドドラゴンです。

絶滅が危ぶまれるコモドドラゴンは、定期的に生態調査が行われています。罠にかかったドラゴンは体重100キロを超える巨体でした。
─コモド国立公園には、どれくらいの数のコモドドラゴンが生息しているのでしょうか?
江夏:現地で個体調査などが行われているのですが、3000頭に満たないと言われていて、絶滅が危惧されています。大きなものは全長は3メートルにもなり、体重が100キロを超えます。
─コモドドラゴンは、普段どのような生活をしているのですか?
江夏:食べ物を探しているか、寝ているかという生活ですね。変温動物なので、朝は体温を上げるためビーチなどで日光浴をしている姿が見られます。口に入る生き物は何でも食べるのですが、主に島に住んでいる野生のシカやイノシシをエサにしています。時には、自分よりも大きな水牛などを襲うこともあります。