特集
第38回世界遺産委員会報告
6月15日より、第38回世界遺産委員会がカタールのドーハで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
委員会報告 3
6月16日(月)



午前9時、第38回世界遺産委員会1日目の審議が始まりました。
議席前列には21か国の委員(任期6年)、その後ろに今年世界遺産登録の可能性がある、あるいは特別に意見を求められている国などが連ねます。
この日の主な議題は、世界遺産の今後のあり方について。登録申請してからのシステムや、登録後の見直し時期などさまざまな内容の確認が行われました。

ブラジル(19)

コートジボアール(4)

ギリシア(17)

コロンビア(7)

委員国の日本(17)
W杯サッカー開催国のブラジルも、日本と対戦した国、これから対戦する国の姿もありました。
参考までにカッコ内は世界遺産リストに登録されている数です。
21日に予定される審議で「富岡製糸場と絹産業遺産群」が登録されると、日本は18の世界遺産を保有することになります。

ちなみに、番組スタッフは「アザーオブザーバー」席に座り、
会議を傍聴、議事をまとめ番組の資料として残しておきます。


その私たちの隣席に日本人の姿が…
二人は、九州福岡の県職員。現在世界遺産暫定リストに記載されている
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が数年後、審議にかかることを想定して視察にやってきました。


沖ノ島は絶海の孤島で「神宿る島」として、古代祭祀の変遷過程を今に伝える遺産です。
九州を中心とする「明治日本の産業革命遺産」、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と共に、来年以降も日本の世界遺産が注目されることでしょう。
プロデューサー 尾賀達朗
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