特集

宮口ディレクターインタビュー

―海、森と紹介していただきましたが、半島には山脈もありますね。

オリンピック国立公園

宮口:2000メートル級の山々の頂には、万年雪があります。海から上ってきた暖かい空気が山の斜面で冷やされて雨雲を作り、大量の雨や雪を降らせます。そのため半島内にはたくさんの河や氷河、氷河が削った渓谷があります。これらの山や渓谷を見渡せる、ハリケーン・リッジという高原は、公園内でも特に人気の観光スポットになっています。

―様々な要素が詰まった世界遺産ですが、宮口さんが特にオススメのものは何でしょうか?

オリンピック国立公園

宮口:私が特に気に入ったのは、ハリケーン・リッジで出会ったオリンピック・マーモットという小動物です。人間味のある仕草が、とてもかわいいんです。思わずお土産にぬいぐるみを買ってしまいました(笑)。番組にも登場しますので、その愛くるしい姿をご覧ください。

―最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

宮口:いろいろな動物との出会いや、様々な自然がぎゅっと詰まった世界遺産の魅力を番組を通してお伝えしたいと思います。また、オリンピック国立公園は、そんな豊かな自然を実際に堪能できる世界遺産なので、機会があればぜひ訪れてみてほしいです。

世界遺産の歩き方

オリンピック半島は湿気の多い場所。常に霧雨が降っているような状況なので、防水ジャケットやウィンドウブレーカーなど、衣服の防水対策は必須だ。また道が整備された半島内の移動には自動車が便利。シアトルから車ごとフェリーに乗れば、30分ほどで到着する。自転車で半島内を回っている観光客も多い。