特集
第36回世界遺産委員会報告

6月16日より、第37回世界遺産委員会がカンボジアのプノンペンで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
カンボジア世界遺産委員会だより 6
6月21日(金)
いよいよ今日21日から、富士山をふくむ新規登録について審議が始まりました。全部で30件あり、富士山は19番目の予定です。
まず自然遺産から審議が始まりました。午前中に、ナミビアのナミブ砂漠が世界遺産に決定。英語の登録名だと「Namib Sand Sea(ナミビ砂海)」となっていて、とにかく広大な砂漠です。さらに中国・新疆の天山も決まりました。これは7千メートルを超える高山をもつ自然遺産です。
さらに世界遺産のケニア山(ケニア)に、レワ野生動物保全地区を加えたものが、拡張登録されました。

ナミブ砂漠(ナミビア)

新疆の天山(中国)

ケニア山(ケニア)
午後の審議では、タジキスタンのタジク国立公園(ユーラシア大陸最大の氷河地帯)、イタリアのエトナ山(シチリア島の活火山)、メキシコのエル・ピナカテ=グラン・デシエルト・デ・アルター生物圏保護区(巨大クレーター地帯)が新規登録。最終的に、5つの自然遺産が新たに決まりました。
その後、文化遺産に審議に入り、インドのラージャスターン州の山城群、ポーランドとウクライナのカルパチア地方の木造教会群の登録が決定。
富士山の審議は明日以降に持ち越されました。

タジク国立公園(タジキスタン)

エトナ山(イタリア)

エル・ピナカテ=グラン・デシエルト・デ・アルター生物圏保護区(メキシコ)

ラージャスターン州の山城群(メキシコ)

カルパチア地方の木造教会群
(ポーランド、ウクライナ)
(ポーランド、ウクライナ)
プロデューサー 堤
最新の特集特集アーカイブ一覧