特集
第36回世界遺産委員会報告

6月16日より、第37回世界遺産委員会がカンボジアのプノンペンで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
カンボジア世界遺産委員会だより 3
6月17日(月)

4K映像の世界遺産を観る参加者
6月17日、番組の映像展示は順調で、ハイビジョンの4倍の超高画質4Kで撮影した世界遺産も、3Dの世界遺産も、会議の参加者に好評です。
会議自体は初日なので、これからのスケジュールや運営の仕方などを確認し、各国の了承を得ていきます。
スケジュールについては原案通りに承認されたので、富士山など新規登録の案件については予定通り6月21日〜23日に審議されることになりました。現場では、「22日に決まるのではないか」との見方が多いです。

バムとその文化的景観(イラン)
午後になって会議の進行が早まり、明日に予定されていた「危機遺産(紛争や開発で保全状態が危ない世界遺産)」の審議が始まりました。その結果、イランの「バムとその文化的景観」が危機遺産から外されました。2003年に起きた大地震とその復興開発の影響で、危機遺産となっていたものですが、地道な復元作業が評価されました。危機遺産からの脱出が決まった瞬間、祝福する拍手で会場は包まれました。

ライブ動画で会議の様子を中継
ちなみに委員会の審議の様子は非公開だったのですが、昨年から劇的に変わり、インターネットでライブ中継されるようになりました。ユネスコ、世界遺産センターの「第37回世界遺産委員会」のページで見ることができます。運が良ければ、富士山の登録が決まる瞬間を見ることができるかも。
プロデューサー 堤
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