特集
第36回世界遺産委員会報告

6月16日より、第37回世界遺産委員会がカンボジアのプノンペンで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
カンボジア世界遺産委員会だより 2
6月16日(日)

The Peace Palace(首相府)の会議場前
プノンペンのThe Peace Palace(首相府)で、現地時間の16日18時から世界遺産委員会のオープニング・セレモニーが始まりました。
会場前には、アンコール遺跡のレリーフのような古色蒼然たる面々が整列。会場内は、各国の代表団や世界遺産関係者が1000人以上集まり、満席です。
カンボジアの伝統的な歌舞で始まったセレモニーは、ユネスコのボコバ事務局長、カンボジアのフン・セン首相とスピーチが続きます。ふたりとも「アンコール遺跡の保全について、日本の協力に感謝する」と、日本について触れました。アンコール遺跡の保全・復元には、早稲田大学や上智大学を中心としたチームが活躍しています。

始まりはカンボジアの民族舞踊

ユネスコ、イリーナ・ボコバ事務局長

カンボジア、フン・セン首相
セレモニーの最後にサプライズ。ニューヨークのメトロポリタン美術館が、アンコール朝時代の石像2体をカンボジアに返還すると発表し、その返還式が行われたのです。そもそもプリア・ヴィヘア遺跡(これも世界遺産です)にあったものが、回り回ってメトロポリタン美術館の所蔵品になっていたとのこと。五日前にニューヨークから到着したばかりの石像の実物も会場に展示されていました。カンボジアのみなさんは大喜びで、フン・セン首相もこの石像にキスしていました。

メトロポリタン美術館の女性館長から
フン・セン首相へ、石像返還のセレモニー
フン・セン首相へ、石像返還のセレモニー

石像は同じ形のものが2体
開幕の式典も終わり、いよいよ明日から会議が始まります。
プロデューサー 堤
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