特集
第36回世界遺産委員会報告

6月24日より、第36回世界遺産委員会がロシアのサンクトペテルブルグで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
委員会報告7 【会議三日目】
6月27日(水)

会議三日目です。今日の議題は、世界遺産産リストに登録されているサイトの状況報告と、危機リストへの登録について審議されました。
世界遺産委員会は、パナマ共和国の「パナマのカリブ海沿岸の要塞群:ポルトベロとサン・ロレンソ」を危機遺産リストに登録することを決定しました。保全環境の悪化と都市開発の乱立が主な理由です。
また、今日の委員会で長時間にわたって議論されたのは、スペインの「セビージャの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館」を危機遺産に登録するかどうかでした。このサイトは、以前より世界遺産登録地域の緩衝地帯に建設されている高層ビルの建設が景観を乱すことになると問題になっていました。今回の委員会では、危機遺産への登録は避けられましたが、引き続き状況をモニタリングすることになりました。
世界遺産の保全状況により、危機遺産に登録されるサイトは増えていきます。
海外デスク 横手直子
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