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―なるほど。コルシカ島の気候や地理が作り出した独自の風景なのですね。このようなコルシカ島独自のものは番組に登場しますか？

尾賀：宝石サンゴと呼ばれる、貴重な「ベニサンゴ」の映像が出てきます。赤く美しいこのサンゴは、古来は金と同等に扱われるほど珍重されました。通常はこのサンゴは深海にしか生息しないのですが、ポルト湾周辺では浅瀬でも見ることができます。

―深海でしか生息しないサンゴがなぜここにあるのでしょうか？

尾賀：火山活動によりできたコルシカ島はタフォニのように岩がたくさんあり、それは海中まで及んでいます。その岩がかつての海面上昇によって海に沈み、海中洞窟が存在します。この洞窟ならば日光が入らないので、光を嫌い深海にすむベニサンゴでも生息することができるのだと言われています。現在は乱獲が進みその数が減少しており、特別な許可を持つダイバーしかこの海域を潜ることはできません。番組内に登場する映像は非常に貴重な映像です。お見逃しなく。