特集

空から見る日本 自然遺産のすべて・文化遺産のすべて

江夏ディレクターインタビュー

―ラジコンヘリを使っての撮影もしたということですが、ヘリコプターとラジコンでは、映像はどういった違いがあるのでしょうか?

江夏:ラジコンヘリは撮影専用のもので、リモートで操作できるカメラが搭載されています。ヘリコプターから撮影した映像は、高度があり、雄大でダイナミックさが感じられるものとなっています。逆にラジコンヘリは、ヘリコプターでは通れない狭い場所をすり抜けたり、地面のすれすれを飛べるのが特徴です。雄大さとはまた違う、対象に限界まで迫っていく迫力を感じてもらえるのではないでしょうか。

空から見る日本 自然遺産のすべて・文化遺産のすべて

―今回、上空から日本の世界遺産の映像を数多く新たに撮影したということですが、撮影の中で新たな発見などはありましたか?

江夏:世界遺産だけではなく、周囲の景観を含めて観察できるのは斬新でした。日本の自然遺産は島国だからこそ育まれたものだということが分かります。文化遺産の場合は周囲の景観との関係からその史跡が作られた背景が見えてくるものもありました。例えば、日光東照宮は周囲が山なのですが、自然と調和が美しく、しっかりと考えられた設計をしていることがうかがえました。また、瀬戸内海に浮かぶ厳島神社は、神として崇められてきた島を足で踏まないように建てられた社殿の様子が良く分かります。このような視点で番組をご覧いただければ、まだまだ新たな発見があるはずです。