特集

第35回世界遺産委員会報告

6月19日より、第35回世界遺産委員会がフランスのパリで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!

委員会報告 6

6月23日

堤@パリ世界遺産委員会です。
今回の委員会、私たちはオブザーバーとして参加しているのですが、このオブザーバー席には電源コンセントが付いていません。
メールで東京と頻繁にやりとりするし、討議自体が朝から晩まで続くので、ノートパソコンのバッテリーだけでは保ちません。
仕方なく、電源の延長コードを買ってきて、会議場の遙か遠くのコンセントから繋ぐことにしました。すると、「電源を貸してください」とタコ足を持ってくる日本人が次々と・・・・・・ある人は新潟から、ある人は大阪から来たとのこと。
今回は平泉と小笠原諸島を、新たに世界遺産に登録するかどうかの審議が行われますが、その後につづく日本の世界遺産候補は「暫定リスト」として提出されています。
新潟県からは「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」が、大阪府からは「百舌鳥・古市古墳群(あの仁徳天皇陵を含む古墳群です)」が、この暫定リストに入っており、その関係者が「本番がどのように行われるのか」を視察に来ていたのでした。
世界遺産委員会も、いよいよ新しい世界遺産を決める審議、「登録審議」に入ります。
会議場も、どんどん人が増えてきて、熱気を帯びてきました。
その中で、日本人同士の「絆」となったのが、このタコ足配線だったのです。

プロデューサー 堤

これが苦心のタコ足配線
これが苦心のタコ足配線
登録審議を前に熱気を帯びてきた会場
登録審議を前に熱気を帯びてきた会場