特集
6月19日より、第35回世界遺産委員会がフランスのパリで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
委員会報告 9
今日26日は、これまでの審議結果を事務方がまとめる日で、委員会での討議はお休みです。空いた時間を使って、フランスの世界遺産のひとつ、モン・サン・ミッシェルに行きました。ご存じの人も多いと思いますが、海に浮かぶ修道院です。
パリからTGV(フランスの新幹線)で3時間。さらにドルという町からバスで30分ほどで、山のごとき修道院が見えてきました。
が、着いたのが干潮時だったため「海に浮かぶ」というよりは、砂浜にそびえるという感じです。
麓はレストランや土産物屋が細い坂道にぎっしりと並び、そこを観光客がひしめき合って登っていきます。
一番の名物は、巨大なオムレツ。「La Mere Poulard(「プーラールかあさんの店」といった意味でしょうか)」というレストラン兼ホテルで出しているのですが、100年以上前に、プーラールかあさんが巡礼者のためにでかいオムレツを作ったのが発祥だそうです。
いまや、このプーラールさんの系列店がモン・サン・ミッシェルの一大勢力になっており、クレープを出すプーラールもあれば、カフェのプーラール、お土産屋のプーラールもあります。しかも現在の店の主人が、モン・サン・ミッシェル村の村長だそうで、まさに「オムレツ長者」という感じです。
このプーラール・グループの並ぶ参道を上がりきると、いよいよ修道院。
ロマネスク様式とゴシック様式の入り交じった不思議な建物で、テラスや城壁のすぐ近くをカモメが飛び交っていく・・・・・・とても「絵になる」上に、「潮が満ちてくると海に浮かぶ」という仕掛けが加われば、人気があるのもむべなるかなという感じでした。
番組が扱った世界遺産の中でも、人気ベスト3に入るそうです。
プロデューサー 堤




