特集

フレーザー島 (オーストラリア)

愛場ディレクターインタビュー

Q:砂の島に湖があるというのも不思議ですね。

フレーザー島 (オーストラリア)

湖も大小40近くあるんですよ。取材で行った湖のひとつ、マッケンジー湖は思わず泳ぎたくなってしまうほど透明度がものすごく高い!湖の中は汚れ1つありません。観光で訪れる人も多く、泳いでいる人達がうらやましかった…。 そもそも湖があること自体 不思議なんですが、それだけでなく赤色をした湖や、泳いでいる魚が見えるくらい美しい緑色の湖など、小さな島の中に色の違う湖があるんです。これも面白いですよね。
湖と同様に、気温の高いこの砂の島に湿地があるのも不思議な光景です。

フレーザー島 (オーストラリア)

この島の湖の1部には、長い時間が過ぎると、最終的に湿地の状態になるものもあるといいます。と、ここまで「なぜ?」をひっぱってきましたが、実はこれら全てをつなぐ鍵があるんです。ですが、この鍵を見つけたくて下調べの段階から色々と資料を探してみたものの、残念ながら日本では情報不十分。そこで現地で直接島のレンジャーたちに聞いてみたのですが、逆に情報が多すぎて混乱…。どうすればいいか悩んでいた時に偶然、島の中にある研究所の所長さんにお話する機会をいただくことができました。そこでやっと、島を知る重要な鍵にたどり着くことができたのです。その秘密は、番組の放送にて、乞うご期待・・。

Q:どんな動物がいるのですか?

フレーザー島 (オーストラリア)

森に行くとトカゲがいたり、綺麗なカワセミや珍しいフクロウの仲間など、数多くの動物に出合いました。特に個人的に一番インパクトの強かったのがカニの集団。夕景の撮影で海岸近くへ行ったんですが、誰もいない砂浜に砂粒と小さな穴がたくさん開いているのに気がついて、最初は「なんだろう?」と思っていたんです。

でもそのうち、小さい穴一つ一つからさらに小さいカニが無数に出てきて…、それが膨大な数!さらに見続けていると、一斉に食事を始めたんです。穴に潜って砂を口の中に入れる→外に出てきて吐き出す、という作業を延々と繰り返していました。これ、なぜか見ていて飽きないんですよね。夕暮れの海岸でカニがワラワラと動いている姿は、時間が経つのを忘れる程でひきつけられました。美しささえ感じましたね(笑)。