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2012年9月9日放送
武当山の古建築群
不老長寿をめざす山
道教は中国に古くから伝わる民間信仰。
不老長寿を求め山にこもり修行を続ける道士たちがいます。
太極拳の原点といわれる武当拳も修行のひとつ。
自然の中から“気”をとりこみ健康な体を生む技術だといいます。
雲海に浮かぶ金殿
72の峰が連なる武当山。標高1600メートルの頂に建造された金殿。
鋳造した建材を北京から運び、麓から担ぎ上げ、山頂で組み上げたもの。
銅20トン、金メッキ用の黄金300キロ。朝日を浴びると金色に輝きます。
中国一の漢方の宝庫
道士たちが生み出した漢方薬。始まりは不老不死の秘薬をつくるためでした。武当山は原料となる薬草の宝庫。道士は医学の心得も必要なのです。そして現在も、西洋医学を学んだ医師たちが薬草の研究を続けています。
古くから武当山は、不老不死の仙人を目指し、修行者がひっそりとこもる辺境の山でした。
その山が道教の聖地となったのは600年ほど前。明の永楽帝が技術の粋を集め断崖の地に大伽藍群を建造したのです。同じ頃、北京では紫禁城(現在の故宮)の建設が進められていました。「北の紫禁城、南の武当山」と呼ばれる大事業でした。道教の神々が宿る武当山は、皇帝から庶民までもが崇拝してきた中国を代表する聖なる山です。
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