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2012年9月2日放送
マラウイ湖国立公園

口の中で子育て

800種のシクリッドは皆、危険が迫ると子供を口の中へ避難させます。
その起源は300万年前。隣のタンガニーカ湖から流れ込んだたった1種から進化し、爆発的に800種に分かれたのです。

湖底のピラミッド

湖の底に無数に広がる砂のピラミッド。それは魚がこつこつと作り上げた「愛の巣」だったのです。
しかし、オスが巣にメスを招き入れた瞬間、隙を狙って産んだ卵を横取りして食べてしまう別のシクリッドが現れました!

すり替えられたナマズの子

湖には夫婦で子育てする珍しいナマズ「カンパンゴ」もいました。でも、それを利用しようとする知恵を持った別の魚が。
自分は子育てせずにいつの間にか子供をすり替え、カンパンゴに世話をさせるのです。

アフリカで3番目に大きな湖「マラウイ湖」は、300万年前に大地の裂け目・大地溝帯に水が溜まって出来た湖。
ここにはシクリッドという魚が800種以上も生息します。シクリッドはメスが子供を口の中で育てる「口内保育」によって敵から守っています。食うか食われるかの熾烈な戦いを長い年月繰り返し、彼らはそれぞれ特異な進化を遂げました。
魚たちは思いも寄らぬ方法で、敵をあざむき自分の子孫を残そうとしていたのです。

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