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2008年11月30日放送
黄山

黄山の"三奇"〜「怪石」、「奇松」、「雲海」

72もの峰々の間にある奇怪な姿の「岩」、標高800m以上に生息する黄山独特の「黄山松」、観る者を圧倒させる巨大な「雲海」。古来より人々に愛され続ける3つの名勝を描く

雲海

黄山最大の魅力は、幻想的で美しい「雲海」。今回、中国人でもめったにお目にかかれない極めて貴重な雲海の撮影に成功。一瞬一瞬で変化する神秘的な光景は、見るものの心を奪ってやまない。特に「瀑布雲」と呼ばれ、巨大な雲の滝が山々の間を流れ落ちるように見える絶景は圧巻。

水墨画

古くから多くの詩人や芸術家に愛され、芸術の源泉地となってきた黄山。
特に日本人にも馴染み深い山水画の原風景となっている。今回は地元で水墨画を描き続ける画家を取り上げ、いかにして雲海が描き出されるかをカメラが捉えた。

安徽省南部の大小72の峰々からなる山岳地帯を総称して、「黄山」と呼ぶ。
伝説の皇帝「黄帝」がここで仙薬を調合し仙人になったという伝説から、黄山と名づけられた。美しい景色の黄山は、中国随一の名山と称えられ、李白を初めとして、この地を訪れ魅了された詩人や画家は数知れない。その結果、多くの優れた詩や芸術作品が生み出された。1990年、自然と文化の複合遺産として世界遺産に登録された。
現在、中国十大風景名勝の1つに数えられ、年間約200万人の観光客が内外から訪れる。