窪塚俊介さんインタビュー

Q台本を読んだ感想は?

「ハンチョウ」というこの人気シリーズの中で、新しく始まるシリーズの初め、1、2話連続で描かれるというお話で、すごく大掛かりな感じですよね。しかもバスジャックという事件を取り上げるということで、壮大な印象を受けました。時間が合えばよく見ている番組だったので、出演できるのが嬉しいです。

Q今回演じられる滝本という男はどんな人物でしょうか?

写真

こういったらおもしろくないかもしれませんが、本来はどこにでもいるごく普通の男だと思います。奥さんがいて子供にも恵まれて、ごく普通に生活していたと思うんですが、ある日突然、最愛の家族を亡くし、そのことで人生が狂い、そのことを引きずって生きている。誰もが共感できる、人物だと思います。
あまりしゃべるとネタバレになってしまいますが、本当は殺されたやつの方が悪いことをしていたとか、被害者が加害者となってしまうという、ドラマではよくある背景かもしれませんが、ご覧になっている方に共感していただける人物だと思います。

Qそんな滝本を演じる上で気をつけていたポイントというと?

まず考えたのは、滝本という人物を表現する上で、Too muchにならないようにという想いはありました。それと、監督の演出にも関わってくるところだと思いますが、見ている方をミスリードさせるよう、シーンによって感情を抑えるなど気をつけました。最後、安積班とのやり取りなどは感情をぶつけるよう演じましたけど、電話のやり取りシーンでは、感情を押し殺したりと、シーンによって滝本の感情の上下を見せられるよう考えさせられました。

Q第1、2話の見どころというと?

また「ハンチョウ」が帰ってきたということで、1話2話と連続でバスジャック事件を取り上げているんですけど、爆破シーンもあったりして、スケール感の大きなスタートだと思います。物語的には、バスジャックの犯人が誰かに操られているというのが、大きな仕掛けになっていておもしろいですよね。それと最後にも、どんでん返し的な部分もありますし。台本を読んでいてもおもしろかったのですが、やっぱり最後は、佐々木さん演じる安積ハンチョウがどうやって事件を解決するか? というところが、見どころだと思います。