現場レポート

2018.10.6

制作発表会見レポート/前編

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本日10月6日(土)、火曜ドラマ「中学聖日記」の制作発表会見が行われました。
ここでは会見の様子をいち早くお届けします!

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美大生の方にロケ現場の教室をイメージして書いてもらった黒板アートを背景に、会見がスタート。
本作のダイジェストVTRが流れたのち、まずは新井順子プロデューサーからあいさつがありました。

新井プロデューサー:
『禁断の恋』という一見ショッキングなテーマではあるのですが、それだけではなく、立場を超えて純粋に人を好きになるということはどういうことなのかということを11話をかけて丁寧に描いていきたいと思っています。中学生の少年がただただ先生が好きだということによって、周りの大人たちが心をかき乱されて気持ちが変わっていき、それによっていろんなストーリーが二転三転展開していく作品となっています。ちょっとしたサスペンス要素もあったりしますし、ただラブストーリーということではなく、さまざまなメッセージがつまった作品になっていますので、いろんな世代の人にお届けできたらと思って作っています。撮影は7月から始まっていまして、とある地方都市できれいな映像が撮れています。青い海と空と緑とともに作品の世界をお届けできたらと思います。

その後、司会者の呼びかけで有村架純さん、岡田健史さん、町田啓太さん、吉田羊さん、夏川結衣さんが登壇しました。

——演じる役の紹介、作品への意気込みをお願いします。

末永聖役・有村架純さん:
末永聖役の有村架純です。私が演じる末永聖は女性教師で、川合勝太郎さんという婚約者がいながらも黒岩晶くんという男子中学生に心を惹かれていってしまう役どころとなっています。非常に難しい作品でもありますし、自分自身、聖として晶に向かっていく気持ちをどう表現していいのか日々悩むこともあるのですが、そのいろんな葛藤がこの作品をよくさせるのではないかなと思います。とにかく楽しくみなさんには見ていただきたいです。

黒岩晶役・岡田健史さん:
みなさん、初めまして。末永聖先生に心を惹かれていく黒岩晶を演じさせていただきます岡田健史です。本日はお集まりいただきありがとうございます。自分はこの作品がデビュー作で初めてで、毎日刺激的な生活を送らせていただいています。今日のこの会見の場も初めてで緊張していますが、みなさんどうぞよろしくお願いします。

川合勝太郎役・町田啓太さん:
町田啓太です。聖ちゃんの婚約者であり、原口さんの部下である川合勝太郎を演じさせていただいています。今の岡田くんの緊張が全部自分にうつってきて(笑)、こんなフレッシュなあいさつのあとなので、僕もフレッシュにやらなきゃいけないなと思いながらさせてもらいます(笑)。婚約者が中学生に心を惹かれていく、それを知ったときに勝太郎はどうなるのかというのは原作でも描かれていますが、ドラマの中で僕自身が演じさせていただいてどう感じていくのか、有村さんや岡田くんの表情をしっかり見ながら素直に反応していけたらいいなと思いながら今は現場に立たせていただいています。

原口律役・吉田羊さん:
お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。原口律役の吉田羊です。原口さんが聖ちゃんの婚約者である勝太郎さんの会社の上司で、彼の恋愛相談に乗るうちに彼の人柄に惹かれていくという役です。塚原(あゆ子)監督からは「原口さんは晶くんと合わせ鏡のような役です」と言われました。彼が若さゆえに暴走していく存在だとしたら、私は大人ならではの洞察力でもって、普通の人が普段理性で封じ込めている本音をぶつけて相手の心にノックしていく役です。全体的にピーンと緊張の糸が張り詰めたような世界観の中、原口さんのシーンで見ている方がほっこりしたり、胸がスッとするような存在を担っていけたらと思います。

黒岩愛子役・夏川結衣さん:
晶の母親役なのですが、親なので聖先生と晶とのまっすぐな気持ちをすぐには受け止められない。みなさんそれぞれの立場でこの恋愛を見ていると思うのですが、その中で一番(2人の関係を)認めるわけにはいかないという立場です。ですが、第1話を見てすごく分かるなという気持ちにもなりました。この作品は本当に見ていただいて、いろいろ思っていただきたいと思います。

人生初めての会見であいさつをする岡田さんを微笑ましく見守るキャストのみなさん。司会者から岡田さんのあいさつの感想を尋ねられた有村さんは「堂々たるスピーチでした!」と太鼓判を押していました。

——今回有村さんは初めての教師役をやるにあたり、意識したことは?

有村さん:
教師という職業について自分なりにいろんな資料を見させていただきました。聖は国語の先生なんですけど、20代の女性の中学校の国語の教師の方にお話を聞いて、少しずつ(役に)近づけるということはしました。実際に生徒たちの前に立つと教師の顔というか、そういった気持ちの変化がお芝居しながらもあって、教師の方にお話を伺えたのはすごく大きかったなと思います。

——教壇に立ってみた心境は?

有村さん:
これまで生徒役として先生と対峙することはあったんですけど、実際に先生を演じるとは思ってもみなかったので、不思議な気持ちです。すごく緊張感もありますし、生徒たちの前に立って、生徒が一斉に自分を見るっていうことに違和感があります。「堂々としてなきゃ」と思いました。

——岡田さんは今作が芸能界デビューとなります。これまで撮影してきていかがですか?

岡田さん:
本当にたくさんの方々のおかげで毎日現場で晶をできていると思っています。クランクインするまでに塚原監督とのマンツーマン指導の中で台本の読み方だったり、感情の表現の仕方だったりを一から教えていただきました。周りの方々に支えていただきながら晶を作らせていただいています。共演者の方々からもアドバイスをいただきながら毎日が勉強で刺激的で感謝があふれる日々になっています。

——先輩方との撮影は緊張しますか?

岡田さん:
初めてお会いしたときはすごく緊張しました。有村さんは今まで画面越しに見ていた方だったので、現場でお会いして「おぉ!」と思ったんですけど、他の先輩方もみなさんから歩み寄ってくださるんです。「調子どう?」とか「体調大丈夫?」とか気を遣ってくださったことで安心してその場にいることができていると思うので、その面でも感謝の気持ちしかないです。

——有村さんは岡田さんとの撮影いかがですか?

有村さん:
すごく楽しいです。気持ちが伝わってきて、たくさん心を動かされています。心が動くのは本当に幸せなことなので、毎日すごく楽しいです。

——母親役の夏川さんは岡田さんと家庭でぶつかり合うシーンも出てきますが、共演されていかがですか?

夏川さん:
すごく真面目でまっすぐにお芝居をぶつけてきてくれるので、初心に帰ったような気持ちで受け止めています。新井プロデューサーや塚原さんたち監督が、彼にすごく丁寧に言葉を尽くして指導してらっしゃるのを間近で見ていますが、すごくまっすぐなお芝居で見ていて気持ちいいです。

——町田さんと吉田さんは岡田さんと一緒のシーンはあるのでしょうか?
町田さん:
それは話が進むごとにあるかもしれない…というところで今回はよかったですかね(笑)。現場や顔合わせでお会いしたんですけど本当にまっすぐで、出てくる言葉がストレートで、目もまっすぐで、隣に立っていると心が洗われるなという感じがあります。

吉田さん:
役の設定上、彼と交わることはないと思っていたんですけど、実は1シーンだけこの間ご一緒させていただきました。お芝居の経験値が少ないからこそ彼には「いいように見せよう」という邪心がないので、みなさんおっしゃっているようにお芝居がまっすぐで、逆に受けて立つこちらが小手先でお芝居をしようとすると見透かされる怖さがあります。ただ、ご一緒したとき彼はリハーサルでアドリブをかましてきまして(笑)、「こんなセリフあったかな?」と思ったんですけど、爪痕を残したいのかなと。この先が末恐ろしいです(笑)。

その後、司会者から「(アドリブをした)記憶はありますか?」と聞かれた岡田さんでしたが、「ないです」と当の本人は当時のことを覚えていない様子。さらに吉田さんが「でも本番ではやらなかったんだよね」とツッコまれ、「すみません…大変恐縮です」とタジタジに(!?)。

一方、有村さんからも「岡田さんは努力や不安を見せない方。内心は緊張していてどうしようとか、撮影中も『ここ、もっとこうすればよかったな』とか思うことはたくさんあると思うんですけど、堂々と立っていてくださるので、ぶつかっていきやすいですし、何をやっても受け止めてくれるんだろうなという安心感があります。その佇まいは素晴らしいなと思っています」は現場での様子を絶賛されていました。

——町田さんはバリバリのエリート商社マンを演じてみていかがですか?

町田さん:
すごいいろんなことが揃っている人間で、僕で大丈夫かなというのはあるのですが、聖ちゃんと恋人で長く付き合ってずっと一緒に過ごしてきている関係性を、言葉だけではなく、雰囲気でちゃんと見えるようにやっていかなきゃいけないというのは監督からもアドバイスをいただきましたし、大きな課題だと思いました。会社で原口さんといるときにはまた全然違う勝太郎が見えたり、また違った雰囲気が見えるところでもあります。勝太郎は原口さんにとって飼い犬と飼い主みたいな、そういう関係性もあるのかなと思うぐらい、一緒にやらせていただいて心地よい感じがあるので、そういうところもぜひ楽しみにしていただきたいなと思います。

——そんな勝太郎の上司を演じるのが吉田さんですが、今回とても細かい設定があるそうですね。

吉田さん:
帰国子女でバリキャリでマクロビアンでバイセクシュアル。設定が多すぎて一周回ってよく分からないんですけれども(笑)、原作でも原口さんはすごくミステリアスに描かれているんですね。ミステリアスっていうのは言い換えれば何でもありだなという過大解釈をして、今回は原口さんに関しては本当に自由に思いつくままに演じさせていただいています。衣装さんから「原口さんの衣装はNGがない」と伺ったんです。何を着せたとしても原口さんだからありえそうという説得力がこの人のキャラクターにはある」と言われたので、そのあたりもあわせて楽しんでいただけたらと思います。

今日の会見も役衣装で登場したみなさん。先ほどの話から吉田さんの衣装に会場中の注目が集まっていました。ウエスト部分にベージュのコルセット風のベルトをつけた個性的なファッション。会見前に夏川さんから「私後ろから見てびっくりしちゃった。原口さん裸?って思っちゃった」とベルトの部分を遠くから見ると肌に見え、露出度が高いファッションと間違えられたエピソードを披露。「それはさすがに私も断ります(笑)」と茶目っ気たっぷりに話すと、会場は笑いに包まれました。

また、有村さん、町田さんとの関係性について聞かれると「(勝太郎さんの)人柄に惹かれて好意を持っていくという設定ですので三角関係に注目していただきたいです。ただバイセクシュアルという設定でもあるので…本当に狙っているのは彼なのか彼女なのかというところも少し匂わせていますので、ぜひご覧いただけたらと思います」と今後の展開が気になるコメントをされていました。


まだまだ会見は続きますが、前編はここまで。
みなさんの初恋エピソードも飛び出した後編は後日公開しますので、お楽しみに。

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