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2013年9月4日(水)、5日(木)、7日(土)、8日(日)よる7時からTBS系列にて放送!

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バンキシャ日記(女子)

Vol.03

私は普通じゃない

2013年9月1日 (日)

それは、史上最年少(15歳2か月)でVリーグにデビューした時の事や、
所属の岡山シーガルズを優先し、
高校の大会に一度も出られなかった話を聞いていた時だった。
「私は普通じゃない・・ので」
眞鍋ジャパンの新セッター、宮下遥は目に涙をためそう語った。

中学3年生から日本のトップリーグでプレーし、
最初に全日本に声がかかったのは高校1年生。
普通の学生生活が送れるはずはなかった。

高校を卒業し、バレーに専念できる環境となり、
全日本の活動にも今年初めて本格的に参加出来るようになった。
最年少選手として今、宮下は急激な進化を遂げている。

ただ、やはり彼女は“普通”ではなかった。
7月のアメリカ遠征で世界ランク1位のアメリカと、
そして8月のワールドグランプリでロンドン五輪金メダルのブラジルと対戦した時、
宮下は試合でやぶれた後にもかかわらず「悔しさより楽しいという思いが強い」と笑顔で答えた。

日本の大黒柱として長年正セッターを務めた竹下佳江が引退し、
宮下の背中には日本女子バレーのこれからが託されていると言ってもいいだろう。
それでも“ポスト竹下”と呼ばれるプレッシャーに彼女は
「竹下さんは10年以上世界と戦ってきたけど、
私はまだ数か月。同じように出来なくて当たり前ですから」
と開き直って考えるようにしている。

9月1日、19歳になった宮下遥は、
また一つ“普通”じゃない階段を上った。

バンキシャ:N・M

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