TBSラジオ〜聞けば、見えてくる〜  
TBSラジオ2010年度採用情報
期間中(2)TBSラジオの中では 〜 情報を番組として届ける、番組を営業の目で扱う
競技の進行にともない、番組編成は時々刻々変化していきます。
編成デスク 三条毅史
現地のアナウンサーが「北京の○○野球場からお送りしています」っていうキーワードを言ったら、民放局はそこでCMに入るっていうようなのもルールでした

番組用に情報を抽出・翻訳
オリンピックの放送にはいろいろなルールがあるんです。このルールの中から、必要な情報だけを抽出・翻訳して、番組に伝えるっていう作業がありました。例えば、実況が終わった時点で北京の碧海から「○時まで中継繋ぎます。○時で中継を終了します」って言って来たら、他のスタジオでスタンバイしている次の番組に「復帰のタイミングは×時×分でCMはここまで飛ばします」、と指示します。
オリンピック本部
オリンピック本部
オリンピック本部
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予想外の事態に対して
あと、想定していない事が起きる可能性もあるし、想定から漏れていたケースがあるかもしれないのでその競技を“見張って”いました。本部の第1スタジオではラジオ用の2回線のほか、テレビからの4回線を録画しているので、こっちはレスリング、こっちはソフトボール・・・4つの競技をその場で見られる。で、予想外の事態ってあるじゃないですか。今回で言うとたとえばフェンシングでメダル獲るなんて誰も予想してなかった。決勝の実況とか選手のインタビューなんかも番組で使いたい。そういう時は録っているラジオとテレビから該当する音声をピックアップして本部が各番組に貸し出しするんです。

制作の対応
期間中も競技中継の時間にあたる番組に対して、「ソフトボールがこうなって女子サッカーがこうなったら、番組はこうなりますよ」と「番組が短くなったりなくなったりする可能性」を伝えておきます。心の準備だけはしておいてもらうわけです。制作側にとって、番組があるのか無いのかわからない状態でスタンバイしなければいけないっていうのはすごいストレスで、僕も制作のときは「ふざけんな」って思ってましたけど(笑)、編成としては「今日の世間の注目はオリンピックでしょ」っていう気持ちもまたあって。それは、放送する電波が一つしかないところで編成が特に心を砕くべき所だと思っています。

その他の作業では、TBSラジオでは流れない番組の制作、っていうのもありました。今回は放送権料や営業上の理由で、オリンピック中継をしないで普段どおりにプロ野球のナイターを放送するという地方局が少なくなかったので、TBSラジオはそういう局のためにナイターも制作しました。前回のアテネと今回の北京ではここは大きく違う所ですね。営業的なことなどいろいろあるけど、それでもTBSラジオはオリンピックを放送した方がいいと僕は思っています。
内勤は、仕事として競技を見ながら、連日神経を使う仕事を続けていました
トラフィック担当 赤木舞子
本当に申し訳ないんですけど、『ここ負けてくれれば明日が楽になる』っていう日が何回もあったんですね…

バタバタ
思いのほか野球が振るわず、女子サッカーやソフトボールが健闘しました。私たちは「ソフトボール優先、ただし、”ソフト決勝進出ならず”という場合は女子サッカー3位決定戦を放送」という編成方針に沿って作業をすすめましたが、ソフトの決勝進出がぎりぎりまで決まらなかったのでかなりバタバタしてしまいました。普段は最低でも1週間以上前には終わらせていなければいけない作業を、放送日の前日に大慌てでやるといった日が続いて、まさに“オリンピックから目が離せない”状況でしたね。

複雑な作業
通常、コンピューターの“Aプロ”っていう所に1日のCMすべてを入力しています。当日にCMを入力するのは不可能なシステムなんで、前日までに確定できない場合は“Bプロ”っていう別のパターンを用意して、どちらかを当日決めて流すっていうふうにします。これを多い時には“Aプロ”“B1プロ”“B2プロ”と3パターン作ってました。口で言うのは簡単なんですけれどもすごくややこしい、パズルみたいな作業で、大体それが毎日起こっていたからてんてこ舞いだったんです。ミスもあって、何度も各方面に謝って、「いつまでオリンピックのことに関わってなきゃいけないんだろうな」って考えたこともありました。

オリンピック本部
文書作り
事前に、各スポンサーさんに対して、「何月何日何時から御社のCMを流します」という文書をお送りするのですが、状況に応じて、「御社のCMは、競技が無くなった為に流せません」、「何月何日何時に変更になりました」というような文書も毎回作成しました。出し漏れがあるとその時点で事故になってしまうので、何時まで延長する可能性があり、その場合次の番組のどの部分にまで連絡しなければいけないのかという事なども全部考えて文書を書き、出していました。日時や番組が違うと同じスポンサーさんでも別の書面を出さなければいけないんです。かなり神経を使う作業でした。

アクシデントに備えて
例えば競技が雨でストップしたらその分時間は延びて、連絡してないスポンサーさんの番組にもかかってしまう可能性があって、すぐ営業判断で対応しなければならないので、野球などは交替で残って、マラソンも日曜の朝会社に来て、無事に終わるかどうか見ていました。
仕事としてオリンピックを見なければいけないっていう状況が『おぉ!マスコミ入ったな!』って感じでしたけど(笑)。ラジオもしっかり聴いてました。内容もさることながら、どちらかというと私たち営業はCMがきちんと流れているかを聞いてしまいます。それが商品なので。
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