千手観音立像
国宝
奈良時代(八世紀)
木心乾漆 彩色
像高5メートル36センチ。金堂須御壇上、本尊に向かって左側に安置されている。両肩から脇にかけて小脇手が円形に広がっている。造立当時は実際に千の手を携えていたと考えられるが、現在では大脇手42本、小脇手911本の計953本で残りは欠失してしまっている。伸びやかな印象と、すずし気で明快な顔立ちをもつ尊像である。
薬師如来立像
国宝
平安時代(九世紀)
木心乾漆 彩色
像高3メートル36センチ。金堂須御壇上、本尊に向かって右側に安置されている。平安時代初期に造立されたと考えられる。像容は重厚で、おおらかで闊達な印象の本尊や薬師如来像とも趣を異にしている。