鑑真和上坐像
国宝
奈良時代(八世紀)
脱活乾漆 彩色
日本最古にして最高の肖像彫刻。和上の精神までも忠実に再現したかのような、見事な写実表現がみられる。
像の概略は麻布を漆で貼り合わせて整形され、鮮やかな彩色がのこる。
弟子の忍基(にんき)が制作を指導したとされる。
盧舎那仏坐像
国宝
奈良時代(八世紀)
脱活乾漆 漆箔
金堂の本尊で像高3メートルを超える巨像。奈良時代の仏像技法として盛んに用いられた脱活乾漆造り。鑑真和上とともに来朝した弟子の義静の造立と伝えられ、厳しさを秘めた表情、堂々とした体躯の表現に、確固たる存在を感じることができる。