インタビュー

小林綾子さん(本間由紀役)

常子さんに似て、ずばずば言う由紀さん。そんな由紀さんを演じていらっしゃる小林さんの、作品への想いを伺いました。

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由紀さんは、登場しては本間家をかきまわしていく存在ですが、小林さんはどのような女性と思って演じていらっしゃいますか?

わたしはそんなに、由紀のことをわがままと思ってはいません。台本をいただいて「あ、今回はこんなことを言っちゃうんだ!」と楽しんでいます。
ホームページの書き込みに「由紀の言っていること、やっていることは普通じゃあり得ない!」と書かれると、むしろ「良かった、ちゃんとそう感じていただけたんだ」と嬉しいですね。でも、実際に自分の周りにいたら、困ってしまう人です(笑)。そういう人がいるのが、このドラマの面白いところですけれどね。

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演じるときに、気をつけていることはありますか?

特別に「意地悪っぽくしよう」とかは考えないです。ただ、いただいた台本の通りにやればそう見えるんですよ。純粋に気持ちを込めてセリフを口にしていれば、そのまま由紀の気持ちになります。ですから、セリフをとても大切にして演じていますね。わたし自身は「そういう人はちょっと困るな」と思っていても、由紀本人がそう思っているんだから、自然と由紀になれますよ。
橋田先生のセリフは本当に長いですから、より由紀本人の気持ちにならないと嘘っぽくなってしまうんです。「由紀は、嫌味や意地悪ではなく、本心からそう思って言っている」ということを常に心がけていますね。

苦労したシーン、思い出に残っているシーンはどこですか?

第7シリーズで、由紀が育児に悩んでいるときです。あの時は本当にセリフが長くて…台本、2〜3ページ分ありましたからね。
しかも、泣く芝居も入っていたので、途中でやり直しがきかないんです。今、どんなに撮影の手法、編集技術が進んでも、途切れてしまうとどうしてもおかしな感じになってしまうんです。もちろん、ほかの方のセリフに絡むときも同様で、自分のところが終わってほっとしてしまうと、一言はさむのを忘れてしまったりするので、気をつけますね。
それと、このドラマは「日常」のお話しで、いろいろな動作が入ってきますから、そのタイミングも難しくて苦労します。自分の動作もそうですけれど、長子さんがお茶を入れる、それを飲むなど、お互いの動きを意識しながら演じています。

本間家も波乱万丈、いろいろありますがいよいよ最終シリーズ、どうなってほしいと思いますか?

今、本間家はバラバラになってしまった感がありますが、みんな東京にいますから家族、兄妹力をあわせて、一緒に病院をやったりしてほしいですね。長子さんのことも考えると、岡倉家の近くだといいんでしょうか。それと、由紀も再婚して欲しいかな(笑)。次の登場でどうなるか、わたし自身も楽しみです。

小林さんにとって「渡る世間は鬼ばかり」とは、どんな作品ですか?

この作品は、本当に多くの皆さんに愛されていて、地方公演に行った先でも「見ていますよ」と、よく声をかけていただけます。そのような作品に出演させていただいていることは本当に光栄です。今回が最終シリーズということなので、寂しいですね。
出演者、スタッフとも本当に家族のような存在です。20年の歴史の中、わたしは12年ほどの出演ですが、役の成長とともに、わたし自身も成長してきた時間です。
でも、この最終シリーズでもまだまだいろいろな事件が起こりますから、どうか楽しんで見ていただきたいです。普段、心の中にたまっていても、なかなか言えないこともたくさんあると思います。このドラマの登場人物は由紀に限らず、みんな言いたいことを言っていますが、実際にそんな人たちばかりだったら収拾がつかなくなってしまいますよね。でも、だからこそ「もっと言って欲しい!」と思っていただけるんだと思います。そこで家族の絆を感じて「渡鬼」の登場人物が、皆さんが言いたいことを代弁してくれているのを聞いて、ほっとしてくださいね。