インタビュー

山本コウタローさん(中本源太役)

おやじバンドのメンバーで、勇さんと同級生・源太さんを演じる山本さん。俳優として、アーティストとしてドラマに参加されている山本さんに、「おやじバンド」、そして待望の新曲のお話を伺いました。

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第9シリーズからのご出演ですが、いきさつなど聞かせてください。

友人からも「どうしてお前が出られたの?」と聞かれます。実はまことに運命的な出合いがありました。第9シリーズが始まる直前の3月(2008年)、小笠原行きの船でライブをやる仕事があったのですが、客席の最前列に橋田先生と泉ピン子さんがいらしてて、ビックリ!緊張しましたね。 終わったあと、橋田先生に「部屋に遊びにきませんか」とお誘いを受けたのです。そのとき、ちょうどおやじバンドのメンバーを探されていたんだそうです。「ドラマでこういう企画があるけどやってみない?」と言われ、突然で驚いたのですけれど、「渡鬼」は母がもっとも好きな番組だったので、これで親孝行ができると、喜んでOKしました。母親は、そのとき入院していたのですが、病院ではゆったり見られないからと、退院してしまいました。おかげさまで元気になってくれて、「渡鬼」の出演が強力癒しパワーになったようです(笑)。

あまり「俳優」のイメージがありませんが、演じていていかがですか?

セリフに関しては、橋田先生が気を使ってくださっているのか、長いセリフはあまり来ていないです(笑)。ぼくは、「アマチュアの人たちでバンドを作ったらどうなるか」という設定の中での音楽担当だと思っています。源太は家業の布団屋を継いでいますが、元はプロを目指して頑張っていたという役柄なので、音楽業界を知っているはずだし、地で行けるかなと思っていたのですが、友人たちからは「慣れすぎ、もっと素人っぽくやれ」とたまに言われますね。
橋田先生は常に新鮮なテーマを取り上げて、今の時代に対してこうしてみたらという提案や、問題提起をしていらっしゃいます。ならば、ぼくたちは出演者として、歌を作る立場として、どれだけ先生のおっしゃりたいことを体現し、表現できるんだろうかということが第一です。脚本の中から溢れてくる、現在へのメッセージというものを皆さんにお伝えできるかどうか、自分としては必死です。

今シリーズは、待望の新曲がありますね!

なかなかリクエストに沿ったものが出来なくて、何回か書き直しをしました。橋田先生が持ってらっしゃるイメージを想像しながら、なんとかそれなりの曲ができたと思います。
前回のシリーズでは、「今回だけ」という気持ちがありましたから、なるべくみんなで楽しめる歌、ということを意識しました。おやじバンドはテーマがとてもはっきりしていて、人生の先が見えたところで「一歩ずつ若い頃の夢に向かって、仲間と一緒に進もう」ということですね。そのことは熟年世代の今後の生き方としても非常に大切なことだと思います。それをどうやって音楽で表現できるか、和気あいあいとした感じが出せるかと考えて作った曲が、前シリーズの「青春は心の中に」です。自分の中で一つ答えが出来た、と思っていますが、評価していただけたので、嬉しかったですね。この最終シリーズにも、幸い参加させていただいて、おやじバンドの次のポジションってなんだろうか、と考えました。今、少し意気消沈しているような熟年世代の皆さんに同世代として、「みんな、もう一回元気になろうよ、くよくよしたってなるようにしかならないし、元気を出せば活路が見えてくるかもしれない、俺も大変だけど一緒に頑張ろう」と伝えたい。ドラマ上もその想いが大切だと感じて、新曲「心をギュッと抱きしめて」を書かせていただきました。

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おやじバンドの皆さんは仲が良さそうですが、角野さんとは実際に同級生なんですよね?

そうなんです。ぼくと角野さんとは同じ中学で同学年。実は前回初めて出演させていただいたとき、ものすごく緊張していたんです。でも、あえて呼び捨てにしますけれど、角野の顔をみて、すごく楽になりました。演じる側としては駆け出しですから、本当に助けてもらってますね。
おやじバンドのメンバーとは、ドラマのリハーサルの後、バンドの練習の時間があるんです。さらにその後、時々みんなで飲みに行く(笑)。ドラマのシーンそのままで、盛り上がります。ぼくはお酒が飲めないんですけれど、付き合って話しを聞いているのがとても楽しいですし、本当にいい仲間だと感じています。忙しい方たちばかりなのに「ライブやろうやろう」ってたきつけて、ライブをやれたときは、本当に嬉しかったですね。B作さん、村田さん、井之上さんのボーカル曲もあるので、CDが出せたら最高です。

ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

おやじたちってこうだよな、と思っていただければ(笑)。時々、地でいっているんじゃないかな、と思うときがあります。
ただ、退職された方は特に、精神的に孤独になっちゃう方もいらして、いわゆる「熟年鬱」なんて言われる時代ですけれど、仲間作りというのは大切なんだな、とおやじバンドを見て、感じていただければ嬉しいですね。