インタビュー

中島唱子さん(田島聖子役)

「わたし間違ってますか?」など、数々の名言が印象的な聖子さんを演じていらっしゃる中島さんの、聖子さんへの想いを伺いました。

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強烈な個性の役ですが、改めて演じていらっしゃる感想を教えてください。

最初から、マンガに出てくるようなキャラクターにしようと意識していました。
ファンメッセージの欄で、「許せない」とか「憎らしい」というのを見ると、自分が思うよりひどく見えるんだな、と思いますね。見てらっしゃる方が感じられることなので、どう思われても、嬉しい反応だと思って聞いてます(笑)。
一つの役をこんなに長く演じ続けることは、そうはありません。エネルギッシュで、わたしにとって新しいタイプの役で、この役に育ててもらったところがとても多いです。

「聖子の毒舌が聞けなくて寂しい」という声がたくさん寄せられています。

前回くらいから、聖子の時代は終わったんです(笑)。トラブルメーカーの邦子さんたちが戻ってきたりして、幸楽を取り巻く登場人物も変わってきていますしね。加津も、シーンとして見えていないけれど、遊びに来ているかもしれない。見えていなくても、ずっと物語が流れていることを意識して役を作る楽しみがあります。

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周平さんと聖子さんという夫婦をどう思われますか?

ある意味、すごく現実的な夫婦だと思います。休みのとき、どんな会話をしているのかなど想像しますが、もう空気のような存在なんでしょう。いい空気か悪い空気かわからないですけれどね(笑)。

「幸楽」での、聖子さんの存在はどのようなものですか?

9話くらいまで、お客さんの入っているシーンが少なかったんですが、久しぶりに開店中のシーンがあってお運びとかして、よみがえった気がしました。
工事現場の人の昼休みだったり、ちょっとビールを飲んでいるグループがいたり…そういうのがすごく大事なお店の雰囲気です。聖子の動きで、どれくらいのお客さんが入っているのか、なるべく正確に見えるように気をつけています。
ストーリーの核にならなくても、そこにいるのが当たり前の、風のような存在です。そういう、情景的な役柄はすごく好きですね。以前はセリフがないと、そこにどう居ていいのかわからなかったのですが、今はそういう役を楽しめるようになりました。

中島さんにとって、「家族」とはどんな存在ですか?

家族は二種類あって、自分が選べない家族と選んでいく家族があります。わたしは、父親が十代のころに亡くなったり、あまり家族に恵まれていなかったので、ホームドラマに励まされて育ってきました。実際に自分が作る家族は、自分を映し出すもので、結婚するときは慎重でした。他人が身内になるというのは素晴らしいことです。家族に恵まれない人でも、家族のように思ってくれる友人なり、仲間に出会えると思います。今、自分は自分、他人は他人という考え方で、拒絶する社会になってきました。温かさがなくなるのは、時代からのメッセージです。この番組は、まさにそのメッセージを伝えてくれていますね。

「鬼」とはどんなものだと思いますか?

自分の中にある鬼と対峙し続けて、鬼が出ても怖くないという自分を作っていくことが一番大切なんだと思います。自分の中の鬼と、世間の鬼と戦い続けていく強さが必要なんです。だからこそ、人は強くないと生きていけない。鬼が出ても粉動されない強い生き方、鬼のような出来事でも渡りきっていく強さ、たくましさが渡鬼のテーマだと思っています。

ドラマをご覧の皆さんに、メッセージをお願いします。

ドラマの良さというのは、見ている方が、まるで自分がその家族を得たような気持ちになれることです。わたしの役で言ったら、「あんなに元気に働く店員さんがいるお店があるならいってみたい、幸楽のラーメンを食べてみたい」と思っていただきたいです。
いろんな世代の方に見ていただいていると思うので、それぞれの気持ちで見てください。