インタビュー

東てる美さん(小島邦子役)

五月の小姑・邦子さん。野々下さんと離婚して「幸楽」へ無一文になって帰ってきましたが、インターネットの餃子販売を立ち上げようとしています。そんな邦子さんを演じる、東てる美さんにお話を伺いました。

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これまでで印象に残っているエピソードはありますか?

いろいろありすぎます。邦子はトラブルメーカーというか、かきまわしてばかりいますからね(笑)。
でも、第3シリーズのとき、橋爪淳さんが演じられた立石さんとのエピソードは印象深いです。クラブのお客さんで金づるだと思っていて、奥さんもいるから、きっとだまされているとも思っていたのに、病気の最期を看取って…あの献身ぶりに驚きました。あの邦子が、本気で好きだったんですね。
奥さんが登場して、邦子と取っ組みあいの喧嘩になるのですが、演じていらした沖直未さんとはとても仲良くなって、一緒に旅行に行ったりしました。
このドラマは、慣れるまで大変だと思うんです。わたしもスタートしたとき、サイクルに慣れるまで大変でした。ですから、ゲストの方々は余計に大変だと思います。沖さんも一緒に演じていて、緊張が伝わってくるので余計に「頑張って!」と、応援したくなるんですよ。もっとも、わたし自身にも、そんなに余裕があるわけではないんですけれどね(笑)。

演じるときに気をつけていることはありますか?

久子さんもそうですが、「日常ではこんなこと言えない」ということばかり言っています。でもそんなことを言っていたら、セリフがなくなってしまいます(笑)。わたしは生理的に入ってこないと、セリフが出てこないんですが、躊躇していたらいけないんです。オーバーリアクションでいかないと面白くない。邦子のセリフはとにかく「堂々と言う」ということが大切だと思っています。

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登場人物に置き換えてご覧くださる方がたくさんいらっしゃいますが、東さんはどなたか似ていると思う人はいますか?

環境が似ているので、文子さんでしょうか。わたしも母の介護をしていましたし、子どもも独立して今、一人になって働いていますからね。
文子さんは仕事しかないような人ですが、それはそれでいいんじゃないかと思いますよ。兄弟何人いたって同じ親から生まれてもそれぞれ人生は違いますからね。

邦子さんは、餃子の販売に必死になっていますね。

あの邦子がダンボール5個くらいで帰ってきて。今回は本当に性根を入れ替えて…いるんでしょうか?(笑)
今回「幸楽」の白衣を着るシーンがあります。久子さんは、若い頃にお店を手伝うシーンが少しあったのですが、邦子には全くと言っていいほどないんです。周りの皆さんにも、「え、白衣着てるの!?」と驚かれてしまいました(笑)。

「鬼」とはどんなものだと思いますか?

鬼って怖いものとか、いやなものという捕らえ方をしますが、人間必ず良いときもあれば悪いときもありますし、悪いときがあるから良いときが楽しいんです。平坦な道はつまらないじゃないですか?
鬼というのがマイナスなイメージだったら、それをいかに利用するかが大事だと思います。わたしはマイナスになったら、まず「マイナスだ」ということを認識して、その状況を楽しみます。跳躍するときは、ゼロで飛ぶよりマイナスで飛んだほうが大きく跳べますよね。マイナスになってしまったと感じたとき、それは強く跳ぶための準備なんです。そうすれば、物事がんばれるじゃないですか。その繰り返しです。
大事なことは、鬼は鬼だと自分で認めることです。

東さんがお考えになる「家族」とはどのようなものですか?

ありがたいものですし、時には重いときもありますね。家族関係が多様化していく中、子どもが小さいときが一番「家族らしさ」を感じられるのではないでしょうか。大きくなれば帰ってくる時間も違って、晩ごはんを一人で食べるようになったりしますからね。
子どもが小さいうちは、一緒にテレビを見たりして、共通の話題があります。なるべく一緒にいたくても、そうも出来ないのが現実です。でも、常に気にかけて、気を使っていることが大切なんだと思います。でも、神経を使うようになってしまうといけないですね。自分が擦り減ってしまいます。
気を使うと、お互い通じるものができます。朝から晩まで一緒にいればいいというものでもなく、離れていても「今日どうだったかな」、と思うだけでも気を使っていることですから、それだけでも「家族」としてうまくいくと思いますよ。