インタビュー

村田雄浩さん(田口 誠役)

幸楽の長女・愛さんの優しい夫・誠さんを演じる村田さん。おやじバンドのメンバーとして、そして念願の屋台を持った感想は?

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演じていらっしゃる誠さんには、さまざまなことが起こっていますね。

ぼくは第8シリーズからの出演ですが、すでに100話も出演させていただいているんですよね。作品としても出演者の皆さんとも関係性が深くなってきました。
役としても、変化が見えてきていますよね。最初は、どんな人かよくわからないところから入ってきて、そこから誠の家の事情が見えてきて、仕事をして…
「変化がある」ということは、この物語に足跡を残してきたという気持ちでいます。

本当に驚くことが起こっています。前回のシリーズで、まさかバンドをやることになるとは夢にも思っていませんでした。ぼくは楽器をちゃんと演奏したことがないので、腱鞘炎になりながら練習していました(笑)。めったにない機会を、すてきな先輩方と携われたことは、大変でしたけれど楽しかったですね。
小島家とも深く関わっていて、勇さんに「好きなことをやれ」と理解をもって見てもらえて、その一つにバンドがあって、今回のシリーズでも続いているのは誠にとって、光栄なことです。

「おやじバンド」はライブもしたんですよね。「ミュージシャン」の感想はいかがですか?

ぼくは役者ですから、舞台には立ちますが、まったく違いますよね。高揚しますし、達成感もありましたが、よく考えれば無茶な話でした(笑)。お客さんを見る余裕なんてありません。刺激にはなりましたが、やはり楽器は趣味の延長くらいにさせてください(笑)。
ドラマでは1話でいきなり演奏のシーンがありましたが、ぼくはセリフのないときでしたし、ライブと違って、失敗したらやりなおさせてもらえますから、楽しく演奏させてもらいました。「おやじバンド」の演奏があるときは、芝居とは別に練習をする日があるんですが、本当にこのメンバーと一緒にいるのは楽しいです。

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今回、誠さん念願の屋台を営業しています。屋台にはいらっしゃったりするんですか?

劇団にいた頃は、舞台が終わったあとよく行きました。博多の屋台とか、好きですね。でも、今はずいぶん減ってしまって…昔行っていたところもどんどんなくなってしまって寂しいです。屋台というのは、共有空間で、そこが魅力なんでしょうね。
でも演じてみると、やることが多くて驚きました。麺を茹でて、盛り付けて、薬味をのせて…芝居の流れに沿うように、麺の量を半分にしてくれていたり、卵をのせなかったり、とスタッフに調整してもらっていますが、それでも間に合わないことがあります。しかも、それをエキストラの方が食べてくださるんですから、それなりのものを出さないと申し訳ないじゃないですか。屋台の撮影が始まったばかりのときは、芝居をしながら「おいしく食べられるものになっているかな?」と、気になって仕方なかったです。

改めて、誠さんとはどういう人だと思いますか?

底抜けに優しい人です。「家族」のぬくもりを求めている人なので、愛はもちろん、その弟の眞くんも、大事な人なんですね。今回のシリーズでは、眞は貴子さんのことで悩んでいますが、誠はそんな眞が気になって仕方がないんです。
「しっかりしろ」という応援もしているし、男として心の痛みをわかっているから、おせっかいを焼いてしまうんだと思います。でも、「おせっかい」というのは愛がないとできないんです。そうやって一歩踏み込んでいくのが誠のいいところだと思います。

村田さんご本人も誠実なイメージですよね。

僕自身がそこまで誠実かは、わからないですけれど(笑)。誠実に生きようと思っていますが…。でも、誠もぼくも、いろんな面があるから、人は面白いんだと思いますよ。
今シリーズは、愛が強く言ってくるシーンが多いですが、誠は愛の言うとおりに生きて欲しいな、と思いますね。ぶつかったりしていますが、誠も100%優しいだけの亭主ではない、人間ぽさを見せていければ、と思っています。