綾瀬はるかさん



台本を読んでの感想を教えてください
映画と原作両方とも拝見させていただているのですが、ドラマはドラマの「わたしを離さないで」の世界観があるなと思いました。台本を読んで、そこにいる恭子の佇まい…多くを発さないけれど、いろいろなものを背負ってきた過去があったからこその今の恭子の存在感がすごく大事だなと感じました。




演じる恭子のキャラクター
すごくピュアな女性ですよね。恭子は心が優しく、周りをきちんと見渡せるすごく聡明な人。けれど優しいからこそ、思っていることがあっても、自分の中で我慢してしまうところがあります。
大人になったときと学生時代では違うところもあると思いますが、基本的な心の奥底では、いろいろなことを背負っていたとしても、やはり優しさのある女性だなと思います。





久々の森下佳子さんの脚本…何かお話はしましたか?
「30歳になったはるかちゃんを今までとは違う雰囲気の美しいものにしたい」と言われた記憶があります。お話したのはそのくらいでしょうか。森下さんの脚本においてナレーション部分は、いつもどこか心にひっかかる言葉を使うという印象がありますけど、今回は常に淡々と真実を述べている感じがします。
森下さんといつかまた一緒にお仕事がしたいと思っていたので、すごく楽しみにしていました!




撮影現場の雰囲気を教えてください
まだクランクインしてそんなに経っていないので、現場で監督と話し合いながら撮っています。先日は一緒に住んでいる寮の女生徒のメンバーの皆さんとの撮影があったのですが、実際に演じると恭子は想像していたよりも抑制的な子だなと改めて感じました。これからもっと女子寮のメンバーとのシーンが多くなると思うので、メンバーを含め美和との関係性はを演じていくのは楽しみです。




共演者のお話を聞かせてください
水川あさみさんは先輩ですし、現場でもとても演じやすいようにリードしてくださいます。そしてお芝居中は本当に美和に見えてくるんです!
三浦春馬さんは、友彦の幼少期のイメージがあったので「トモはいじめられっこだったのに、こんな背が高くなったんだなぁ」と感慨深かく思いました(笑)。





物語でのそれぞれの2人との関係性
まず美和は、台本で読むとあまり関わりたくない女の子だと思いますが、実際にお芝居をしていくうえで、より人間らしくかわいらしく思える瞬間がありました。本当に寂しくて、何かを求めている子なんだろうなと感じます。思ったよりも彼女に共感することが出来ました。友彦とはまだ1シーンだけの撮影なのですが、陽光学苑時代は恭子と甘酸っぱく、いい関係性の仲だったんだなぁと思いました。




ドラマ「わたしを離さないで」の世界観
ロケーションの場所も想像していたような世界でした!
着ている衣装の毛玉や汚れたシューズ、ちっちゃなディテールにもこだわってつくっていると感じます。登場人物皆に品があるけれど、よく見たら所々がほつれていたりして、良いものを着ていないという絶妙な感じが素晴らしいと思いました。





最後にメッセージをお願いします
ある運命を背負っているという特殊な設定がある若者たちのお話ですが、描いていること、伝えたいことはすごく普遍的なことだと思います。限られた人生のなかで、自分が何を大事にして生きていくべきか改めて感じていただくドラマです。視聴者の皆さまにもドラマを通じて何か感じていただけたら嬉しいです。ぜひご覧ください。



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