特集
アメリカとカリブ海の歴史と自然に触れる鉄道&船の旅
―続いては、1月20日放送の「カリブ海クルーズ」について、愛場さんにお話を伺います。カリブ海クルーズと聞くと、随分豪華な感じがしますね。

愛場ディレクター(以下、愛場):実際乗ってみると、一般大衆向けレジャーという印象を受けました。乗客は、アメリカ人だけではなく、世界中の人々が参加しています。子供からお年寄りまで、幅広い層の人々が楽しめるんです。船はかなり大きく、全長約300メートル、定員約3600人以上で、カジノや巨大なプールがあったり、ラスベガスのようなミュージカルショーを見られたり、とお客を飽きさせない工夫が随所にこめられています。参加者はだいたい7泊8日の旅程の方が多く、金額的には平均1泊100ドル前後。日本の代理店からも申し込み可能です。
―カリブ海というとかなり範囲が広いですが、今回はどちらの国に行かれたのですか?
愛場:フロリダ半島のポートカナベルから出航して、その後、合計10カ所以上の地域を訪れました。例えば、西カリブのベリーズ、メキシコ、ホンジュラス、東カリブではセント・トーマス、バルバドス、セントルシア、そしてドミニカ共和国やプエルトリコまでです。
―カリブ海の見所というとどこになりますか?

愛場:美しい風景にあふれていることが魅力の1つです。例えば有名なのはベリーズの珊瑚礁ですね。番組では空撮の映像もお届けするのですが、空から見ると海一面に広大な珊瑚礁が広がっているのがわかります。また小舟に乗り換えてベリーズ周辺の島々を巡ってみると、実に多くの野生動物を身近に感じられます。さらに海中では、珊瑚礁はもちろん、ブルーホールと呼ばれている巨大な海中洞窟も見られます。それはまさに絶景としかいいようのない景色なんです。また、メキシコには、「シアン・カーン」という、神秘的な自然遺産もあります。ユカタン半島の大地は石灰岩で覆われていますが、そんな石灰岩の大地に地下水がしみこみ、巨大な洞窟が偶然生まれたのがこの世界遺産です。