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第543回2007年05月13日
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(イタリア)
遺産名:
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々
Late Baroque Towns of the Val di Noto (South-eastern Sicily)
所在地:イタリア(Italy)
分 類:C(i)C(ii)C(iv)C(v)
登録年:2002
放送日:2007年05月13日
放送回:第543回
ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々
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シチリア島の南東部が大地震に襲われ、ほとんど壊滅したのは1693年のこと。「町を甦らせたい!」復興のエネルギーがみなぎる中で、当時、最先端を行くローマのバロック様式が無名の町にまで取り入れられる。シチリア・バロックが一気に花開いたのだ。世界遺産には、豊かな田園地帯として知られたヴァル・ディ・ノート(ノート領)の8つの町が登録された。
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バロック様式とは、カトリックの式典を劇的に演出するため、16世紀末のローマで誕生した。シチリア島では、特に建物の外観を飾ることに情熱が注がれた。教会を仰ぎみる階段や広場は、祭りのための空間でもある。独特なのは3層のファサード。視線は上へ上へと導かれる。地元産の石灰岩は黄金色を帯び、日差しによって色が変わる。
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ノートの町は、復興をめぐり人々の意見が2つに分かれた。古い町を捨てるのか、建て直すのか?激しい議論の末たどり着いたのは、ニュータウンの建設だった。通りと建物が一体になり「町」という空間をつくる。街角のさりげない場所や、バルコニーの彫刻に独創性が光る。それは、市民が生きていくための活力あふれるバロックだ。
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聖なる祭りの日、町は巨大な劇場になる。市民一人一人が、その登場人物であり観客なのだ。カターニアの「聖アガタの祭り」は、大地震にも耐える都市計画で実現したまっすぐな通りと広場が、そのまま祭りの舞台になった。守護聖女アガタの頭蓋骨が納められた像が、3日間にわたり町を練り歩く。200年前から変わることない光景だ。
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