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第372回2003年10月26日
ホルトバージ国立公園(ハンガリー)
遺産名:
ホルトバージ国立公園
Hortobagy National Park
所在地:ハンガリー(HUNGARY)
分 類:C(iv)C(v)
登録年:1999
放送日:2003年10月26日
放送回:第372回
ホルトバージ国立公園
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〈ドナウの真珠〉と讃えられる首都ブダペスト。ハンガリーの建国は、西暦896年。ウラル山脈の南にいた遊牧民マジャールの7部族は、ドナウ川中流の大平原ホルトバージを安住の地に定めた。牛や羊を放ち、幾世紀にも渡り草地で家畜を追ってきたのだ。ハンガリーの人々は、自らのことを「マジャール人」と呼ぶ。
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「プスタ」と呼ばれる大平原‥‥本来、プスタとは荒れ地を意味した。毎年、川の氾濫で水が引かない湿地帯が、19世紀の治水工事で、塩分を含み農耕に不向きな草原に変わったのだ。さらに木々の伐採も加わり、森や沼地が姿を消し草の海になった。ヨーロッパ大陸で類まれな景観は、人間の営みが造り上げたものだ。
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ここで独自に品種改良されたラツカ羊や灰色牛は、重要な輸出品としてハンガリーの経済を支えた。特にドイツやイタリアへ年間20万頭も追われた灰色牛は、肉牛の一大生産国にした。街道の要所には、牛追い人に食事とベットを供給するチャールダ(旅籠)が作られた。そこで生まれた大衆音楽が、チャールダーシュだ。
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年に一度ホルトバージでは、羊飼い・馬飼い・羊飼いが集い、自慢の腕を競う大会が開かれる。遊牧民が生んだフェルトの帽子、遠く離れた仲間に合図した牛の角笛‥‥大平原は、ハンガリー牧畜文化の伝統を今に伝える。20世紀、民族固有の文化が失われつつある中で、プスタは〈心の故郷〉になった。今も民族の原風景なのだ。
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