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第310回2002年07月21日
クレスピ・ダッダ(イタリア)
遺産名:
クレスピ・ダッダ
Crespi d'Adda
所在地:イタリア(Italy)
分 類:C(iv)C(v)
登録年:1995
放送日:2002年07月21日
放送回:第310回
クレスピ・ダッダ
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19世紀の終わり、産業革命の影響が押し寄せるイタリアで、労働者の生活環境を向上させれば生産性が上がると考えた企業家がいた。彼が作り上げた労働者の居住区には、住宅はもちろん、学校から教会、病院、銀行、スポーツ施設まであった。そこは、ストライキも労働争議もない、資本主義社会のユートピアだった。
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莫大な財産を一代で築き上げた、クリストフォロ・ベニーニョ・クレスピ。彼は全財産を注ぎ込んで、イタリアに産業革命をもたらしたアッダ川のほとりに、資本家と労働者が人生を共にする理想の工業都市を作り上げた。町は彼の名にちなんで、「アッダ川のクレスピ」を意味する、「クレスピ・ダッダ」と名づけられた。
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クレスピ・ダッダの中心に位置する綿紡績工場。優雅で伸び伸びとした建物は、ロンバルディアネオゴシック様式と呼ばれる。室内の作業に不慣れな農民出身の労働者たちが働きやすいように、工場内にはたくさんの光が入るように設計され、換気や温度にも気が配られている。
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クレスピ一族が眠る墓。神秘的な外観は、設計者が古代アステカ文明に触発された結果である。1928年、世界恐慌の渦に巻き込まれたクレスピ・ダッダの二代目経営者シルヴィオは、労働者を誰一人として解雇せず、莫大な借金を重ね、破産の道を選んだ。クレスピは、労働者たちを新しい経営者に委ね、自らの美しい夢にピリオドを打ったのである。
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