世界遺産
-- 特集 -- これまでの放送 -- よくある質問 --
ARCHIVE
SITE SEARCH
SITE INFO
第261回2001年07月15日
ビスカイノ湾のクジラ保護区(メキシコ)
遺産名:
ビスカイノ湾のクジラ保護区
Whale Sanctuary of El Vizcaino
所在地:メキシコ(Mexico)
分 類:N(iv)
登録年:1993
放送日:2001年07月15日
放送回:第261回
ビスカイノ湾のクジラ保護区
previous on air
  next on air
onair access slide


セバスチャン・ビスカイノ湾は、世界最長の半島・バハカリフォルニアの太平洋側に位置する。毎年12月から3月までの間、遠く1万km離れたベーリング海からここをめざし、出産と子育てのためにコククジラが集まる。塩分濃度4.2%の海水はコククジラの子供に大きな浮力を与える。生まれてすぐ溺死することもある赤ちゃんクジラにとって、ここは安全な揺りかごなのだ。
photo

朝のある時間になるとコククジラたちが水面に頭を出す、スパイホッピングと呼ばれる行動が湾内のあちこちで見られる。水中で音を使って交信する彼らが、申し合わせたかのように断続的リズムで蠢く不思議。その意味ははっきりしないが、島影や陸の形状を見ることで自分たちの居場所を確かめているともいわれる。
photo

コククジラは、5500万年前までは陸上にいた哺乳類。餌は水中で摂るが、酸素は空気中から補給しなければならない。彼らは太古からの命の証として、ビスカイノ湾に噴気を大きく響かせる。そのとき立ち現れるのは虹。「虹」を作ることが出来る生物を、他に知らない。
photo

コククジラの身体には、決まった種のフジツボが付着している。これも謎のひとつ。共生関係もはっきりせず、互いに何かのメリットも考えられない。種そのものを強くするためなのか、コククジラ同士が体をぶつけ合って闘うことは知られているが、その際30cmも深く刺さっているフジツボが武器になるという説もある。もしそうなら体長15mにも及ぶ巨大なクジラの存在を支えてきた小さな生物に、自然の意志を感じずにはいられない。
photo

Copyright(C) 1995-2019, Tokyo Broadcasting System Television, Inc. All Rights Reserved.