Q.速水というキャラクターについて、改めてどうお考えですか?
いい意味でおせっかいですよね。同期のよしみでたずねて行っては「何かあるんだろ?」「何もないよ。でも、聞いてくれる?」ってしゃべってしまいたくなるようなヤツです。
「そんなに深く考えるなよ」と、ほぐしに行ってあげるような感覚ですね。
安積の娘の涼子ちゃんと、時々食事に行ったりしている設定がありましたが、刑事課で忙しい安積に代わって情報を仕入れて、それを教えにいってるんです。ホント、おせっかいです(笑)。
今回は安積班のメンバーと接する機会が、ほとんどなかったんですけれど、そんなことはまったく感じないでいられましたね。このドラマは現代版正義の味方で、ぼくの役は、戦隊ヒーローものでいうお助けマン、水戸黄門でいうところの「風車の弥七」です。
Q.佐々木さんとは、アドリブでのやりとりも多かったですね。
佐々木さんが「意外とやるな」と思いました。予想外のリアクションで返されて、こちらも燃えましたね。台本から外れない中でパフォーマンスを考えていますが、佐々木さんもぼくとのシーンでは、息を抜いてくれているのは嬉しいです。
速水の動きに関して、監督から「ああ言ってください、ここはこうしましょう」と言っていただくのが楽しかったですね。ぼくはいろいろやり過ぎてしまうクセがあるので、そうやってお題をいただいたほうが、安心できるんです。
以前はぼくも勝手に動いていたんですけど、今シリーズは相手の動きを待って、やや引き気味に全体を見てるようにしていました。
本当にいいドラマで、監督も柔軟でユニークな方たちでしたので、お題をいただいた後は好きに泳がせていただきました。
出演シーンが少ないと、撮影現場にいく楽しみが少なかったりすることがありますが、「ハンチョウ」は全くそんなことはなくて、充実した時間を過ごさせてもらいました。