もちろん法律に触れる行為です。海外旅行先などで、安いからといって偽ブランド品を購入し日本に持ち込もうとすると、商標権、知的財産権などの侵害となってしまい、没収・廃棄されてしまいます。
法律では7年以下の懲役、または700万円以下の罰金、場合によっては両方ということもあります!
アジアにおいては、海賊版のDVDなどが堂々とデパートで売られていたりもしますが「安いから」という誘惑に負けず、きちんとした正規品を購入しましょう!
いうまでもなく、警察官である証明となるものです。
以前よく見かけた手帳形式のものから、平成14年に現在の二つ折りケース仕様になりました。
警察手帳の取り扱いには、拳銃とならび特に厳しい規定があります。紛失すると悪用される可能性もあるため、二つ折りの部分にあいている穴に紐を通し、首からかけたりする人もいるようです。
それと、この手帳は名刺入れも兼ねているそうです。警察官が現場で名刺を出すときって、どんなときなんでしょうね?
韓国には、16の地方警察庁があります。ソウルは「ソウル特別市地方警察庁」(=ソウル市警)の管轄になります。
警視庁とソウル市警は、1999年にお互いの捜査協力を推進するため「友好結縁書」を締結していて、視察団を派遣しあっています。首都警察のトップである警視総監は、原則東京を離れてはいけないことになっていますが、2003年に戦後始めて現職の警視総監がソウルを訪れて情報交換をしています。
安積班とパク刑事も、現場の刑事同士、友好結縁で素晴らしいチームプレーを見せてくれました!
セキュリティポリスの略です。要人の警護を専門に行う警察官で、警備部警護課に所属しています。
設立は1975年で、当時の三木首相が暴漢に襲われたことがきっかけです。警護対象は、内閣総理大臣、衆議院・参議院の議長、大臣、国賓などですが、民間人でも重要事件の証人などの事情があるときは対象になります。
身辺警護では、家を出てから帰宅するまで警護対象者につきっきり、24時間体制で警護にあたります。
警視庁(東京)、大阪府警、北海道警察、福岡県警察など都市部の警察署に配備されている特殊急襲部隊で、「Special Assault Team」の略称です。警視庁の場合は警備部警備第1課に所属していて、機動隊員の中から選抜された特殊部隊です。
ハイジャックやテロ事件などに対応し鎮圧にあたるのが主な任務で、ライフル銃や自動小銃などを装備しています。
美鈴さんに対してSATを出動させてしまうとは…正義は一体どこに!?
国会議員の公設秘書としては第1秘書、第2秘書、政策担当秘書の3人まで公費で雇うことができます。第1、第2秘書には特に資格は必要ありませんが、政策担当秘書になるには、政策担当秘書試験に合格しなければなりません。
秘書の仕事は議員のスケジュールの確認や調整、議会で使用する資料の作成、地元支持者とのやりとり、はては多忙な議員にかわり、集会への出席などなど…
議員と秘書とは密接な関係なのに、「秘書が勝手に」なんていう言い方は卑怯ですよね!
かつて、安積や高城が勤務していました。正しくは「東京湾臨海署」といい、今のお台場が管轄です。原作の「安積班シリーズ」は、ここからスタートしました。
当時はまだレインボーブリッジも何もなく、仮設プレハブのような建物でしたが、現在は立派な建物となっています!(詳しくは、最新刊「夕暴雨」をお読みください)
若者が集まり、トレンドの発信地といわれたベイエリア、そしてバブル崩壊、世界都博の中止など埋立地の開発の遅れ…それらの時代変遷を経て、安積班は神南署へと移ってきたんですね。
「前科」とは、刑が確定したことのある前歴のことですが、実は、法律上の用語ではないんです。
判決が出ると、役所や検察庁などの「犯罪人名簿」に名前が載ってしまいます。
指紋データベースのコンピューター化は1983年から始まり、800万件を越える膨大な指紋が登録されています。昔のように、ひとつひとつ探さずとも、指紋自動識別システムで照合が可能になり、迅速な事件解決に役立っているんですね。
警察官の指紋は現場での指紋採取の際、犯人から除外する目的で登録されています。もっとも、捜査中は手袋着用が基本になっています。
2007年頃に広まった言葉で、流行語大賞候補にもあげられていました。
一定の住居を持たず、インターネットカフェを渡り歩く人たちのことで、厚生労働省の調査では、この2007年には全国で約5400人にも上っていました。
現在はさらに増えていると思われ、「格差社会」「ワーキングプア」などの問題が浮き彫りになっています。
逮捕された人には、弁護士を呼ぶ権利が憲法で保障されています。弁護士に知り合いがいなくても、「当番弁護士を呼んでください」と言えば、警察署から最寄りの弁護士会に連絡が入り、すぐに弁護士が来てくれます。
第一回目の面会(接見といいます)には、費用はかかりません。2回目以降は有料ですが、経済的に困っている場合は、費用援助をしてくれる法律扶助制度もあります。
近頃ではすっかりメジャーになった、科学捜査の手段の一つです。
(第3話の「DNA」の項目も見てくださいね)
DNAは、人間の細胞核を形成している物質で、二重らせんの構造をしています。
鑑定では、このらせん型の組み合わせを調べることにより、約4兆7千億人の中から一人の個人を特定することができるんです!
ただし、麻美と睦美のように一卵性双生児の場合は、ひとつの卵子の分裂により誕生しているので、DNAは全く同じ構造で、どちらかを特定することは出来ないんですね。
睦美が髪の毛の提供を求められていましたが、髪の毛そのものは、たんぱく質が主な成分のためDNA採取は困難で、通常は毛根を検査することになります。
一卵性双生児でも、指紋は同じではありません。指紋には「万人不同」「終生不変」という特性があり、同じ指紋を持つ人は存在しないのです。
指紋の種類は、大きく「渦状紋」「蹄状紋」「弓状紋」の3つに分類され、日本人は約5割の人が渦巻き状といわれます。
犯罪捜査における指紋の有効性は、1880年にイギリス人のフォールズ医師により発表されていますが、発見のきっかけとなったのは、日本なんです。フォールズ医師は、病院を開いた日本で昔から拇印が使われているところに注目し、指紋が個人の識別に役立つ、ということを証明したんです。日本でも1908年(明治41年)には、正式に犯罪捜査における識別法として導入されています。
警察官は警察学校を卒業して、配置されたあとも、原則として独身寮に入ります。
理由は以外と単純で「警察官は忙しい!」からです。
24時間の当番勤務、夜勤などで遠い家に帰る時間なんてありませんものね。
ですから、警察の寮は各所轄の警察署まで歩いていける場所か、同じ敷地内にあったりします。
まわりは当然、警察官なので先輩もいれば後輩もいます。厳しい規則や人間関係で苦労することもあるようです。シリーズ1で、黒木刑事が標的になって、苦労していました…
「愉快犯」という言葉は、1977年の『青酸コーラ事件』から使われ始めたようです。
この事件は、自動販売機や電話ボックスに放置されたコーラのビンから、青酸ナトリウムが検出され、無差別殺人が行われましたが、目的もわからず犯人も見つからないまま、1992年に時効が成立しています。
その後「自分が起こした事件見て、世間の人々が驚きさわぐ様子を見て楽しむ」、という意味で「愉快犯」という言葉が定着しました。
警察官が職務上で必要とされるときに、法律に基づいて行いますが、二つの要件があります。一つは犯罪を犯した、またはこれから犯そうとしていると思われる、挙動不審な人に対して行います。二つめは、犯罪について、何か知っているのではないかと思われる人に対してです。
どちらも、警察官の主観的判断ではなく「一般の人がそこに居合わせたら、同じように不審に思う」という、客観性が必要になります。
桜井刑事は、先輩の刑事に対して「挙動不審だ!」と判断してしまったので、それはそれは気まずかったでしょうね…
発音が同じなので混同しがちですが、別のものです。
発見された遺体に、事件性があるかどうかを確認する作業のことで、法律では検察官の仕事とされています。しかし、実際には検察官が現場に出向くことは少なく、知識と経験の豊富な警察官に「代行」させている、というのが現状です。
最初に現場に到着した警察官は、現場検証を行い、事故・事件・自殺の可能性を考慮しながら見分していきます。安積班もかけつけた現場で、一体何が起こったのか正確に把握しようと、どんな小さなことも見落とさないように細心の注意を払っているんですね!
検死官が遺体の検分を行い、死因などを調べることを差します。
こちらは法律用語ではありませんので、明確な定義はなく、現場での「検視」を含む、やや広い意味で使われているようです。
検死官には「監察医」と「警察医」がいて、「監察制度」があるのは、東京の区部、大阪市、横浜市、神戸市、名古屋市で、監察医務院に勤務する地方公務員です。かつては京都、福岡にもありましたが、自治体の財政上の理由で、廃止されてしまいました。監察医のいない地域では、大学の法医学教室が監察医務院に準じています。なお、警察医は各警察署の所属で、立場は警察官と同じです。
正当防衛が認められる要件は(1)急迫・不正の侵害に対するものであること、(2)自己、他人の権利の防衛であること、(3)やむを得ない行為であること、(4)防衛の程度を超えていないこと、の4つです。
警察官などの助けを求められない緊急の状況で、自分の身を守るために反撃したことを、責められませんからね。
しかし、(3)と(4)が欠けているとそれは「過剰防衛」となります。「先に手を出したのは向こうだ」と、やりすぎはいけませんよ!!
目的の事件で逮捕できないときに、関係のない、別の容疑で逮捕して、本件について取り調べることで、日常よく行われている捜査の手法です。
容疑者はいるけれど、まだそこまでの容疑は固まっていないときに、まずは警察に連行するための容疑をかけます。これを警察の隠語で「引きネタ」といいます。通常、本件より軽い容疑で警察に呼ばれますが、相田は風俗営業法違反で引っぱられていますね。これも、じゅうぶんひどい犯罪です!安積班は見逃したりしませんよ!!
相手に本当のことを話させるために、言葉たくみに誘導することで、速水さんは警察と容疑者のやりとりを「狐と狸の化かしあい」と表現していましたね。
よく耳にする言葉ですが、漢字では「鎌を掛ける」と書きます。
語源ははっきりしないのですが、相手を騙したりするときに「引っかける」「罠にかける」という言い方をしますので、おそらく関係していると言われています。
ハンチョウも、ソンサックにカマをかけていましたが、取調べ室では鎌のかけあいなんでしょうね。
交通違反の取締りや交通事故の対応、免許の交付も管轄なので、一般の人が接する機会の多い部署です。速水さんたち「白バイ隊」は、交通の指導や取締りをする「交通機動隊」といい、暴走族などからは「鬼の交機」と恐れられています。
交通取締りというのは、機械的だったり高圧的だったりすると、違反者が感情的になったりするので、丁寧に接して、反省させることが大切なんです。速水さんなら大丈夫でしょうけれどね!
ひき逃げや車上狙いなどの犯罪を扱うときは、ハンチョウのいる強行犯係と合同捜査を行ったりもするんですよ。
事件現場に臨んで捜査にあたることです。近頃は同じ意味で「臨場」という言葉も有名になりましたね。
文字通り、捜査最初の動きですから、ここでの判断が捜査の方向性を大きく左右します。捜査をする刑事と鑑識課の捜査員が、犯罪現場から一体どんな犯人像を導き出すのか…
安積班は初動捜査から犯人にたどり着くまで、地道に捜査を重ねています!
よく、接客業の女性が仕事上で使っていますが、語源は『源氏物語』です。
平安時代末期、宮中に仕える女官が、『源氏物語』54帖の「夕顔」「松風」「葵」などの帖名から、名前をとったことに由来しています。
その後、幕府や大名家の奥女中にも使われ、江戸時代には遊女などが『源氏物語』とは無関係の名前を使うようになりました。明治以降は、接客業の女性がつける名前全般に拡大されて、今にいたっています。
美春さんがつけていた「美由紀」というのは完全に変名ですが、第3話の「楓」ちゃんは、やや昔の風習にのっとった名前の気がしますね!
都道府県の警察署で、担当地区が明確にされています。東京都の場合、警視庁が都内全体を管轄し、その下で各地域を管轄する警察署のことを「所轄署」と呼びます。(第1話「神南署」を見てくださいね。)
警察というのは役割分担がとても明確になっていて、事件が起こったとき、最初の捜査は所轄署が行いますが、重大事件などになると、警視庁本部の刑事が出てきます。そうすると、所轄は本部の下に位置しているため、口を出せなくなってしまうんですね。
安積班は、警視庁のいいなりになったりせず、市民のために頑張ってほしいです!
鑑識課の捜査員は、現場に残された指紋や足跡、残されたものなどから犯人像を絞り込んでいきます。近頃は科学の発展で、ごくわずかな血液などから、犯人を特定することができるようになってきましたね。
鑑識課というのは刑事部に属しているので、事件がおこると安積班と一緒に、事件現場に証拠を集めにいきます。持ち帰った証拠は、科学捜査研究所と力をあわせて、高度な技術で鑑定・分析して、安積班の犯人逮捕に貢献してくれているんですよ。
遺伝子の本体であり、指紋よりも明確に個人を特定することができます。
正式名称はデオキシリボ核酸(Deoxyribo Nuclec Acid)といいます。
鑑定技術のもっとも進化している分野のひとつで、髪の毛や体液に含まれていて、犯罪でいえば容疑者と現場に残されていた証拠のDNAが一致すれば、犯人である確率が非常に高くなります。
DNAは、両親から一対で受け継ぎます。広川教授も同じDNAを持つ恵さんを、愛しいと思っていて当然ですよね!
被害者が、死亡する直前に残す手がかりのこと。実際の事件において、ダイイング・メッセージによって犯人検挙にいたることは、あまりないようです。
小説では謎解きの手立てとして、すっかり定番になっていますが、ミステリー小説において、この手法を最初に使ったのは、おそらくミステリー界の巨匠、エラリー・クイーンの「Xの悲劇」(1932年)ではないかと言われています。
シリーズ2から、安積ハンチョウと水野刑事、村雨刑事のけん銃が変わりましたね。理由を安積ハンチョウに聞いてみました!
「かっこいいからです」
…わかりやすいです。
イタリア・べレット社のM9シリーズは、1985年、アメリカ軍に採用されています。でも、それよりも、映画『ダイ・ハード』でブルース・ウィリスが使っていた銃、と言ったほうがわかりやすいですね☆
『リーサル・ウェポン』のマーティン・リッグス(メル・ギブソン)も使っていて、ヒーロー向きの銃なんですね!!
握りやすく、またホルスターからも抜きやすいので、とっさのときに市民を守ってくれるんです!
これはアメリカの警察用に開発されたもので、マグナム弾を装てん出来ます!
でも、とても威力が強いので、アメリカの警察でもマグナム弾は入れていないそうですよ。
『リーサル・ウェポン』では、マーティンの相棒のロジャー・マータフ(ダニー・グローバー)が使っていて、チームで使うのに向いているのかも?
ドイツの私服警官用に開発されたのが始めといわれています。
なんと、この銃はご存知・007のジェームズ・ボンドが愛用しているのと同じものです!
軽量で、持ち運びがしやすいので、女性の水野刑事にも扱いやすいんですね☆
もともとは軍隊や警察用だったものから、競技用として開発されました。それだけスタンダードな銃だということでしょうか!?
もちろん、現在もアメリカの警察などで幅広く使われています。
『ターミネーター』シリーズや『バットマン』シリーズの警官たちが使っていますので、探してみよう!
警察庁が主催しているのは「全国警察けん銃射撃大会」。毎年行われているわけではないのですが、47都道府県警と皇宮警察の、腕自慢の警察官が参加しています。
都道府県内の大会は、ほぼ毎年行われていて、そこで優秀な成績を収めた警察官が全国大会に出場。この人たちはオリンピックにも出場できるほどの腕前だとか!?
小田島さんが本気を出したら、文字通り百発百中だったんですね。
東京都渋谷区の、神南地区に設置された警察署。
警察は国の機関である「警察庁」の下に、地方自治体が管理する県警などがあり、東京都の場合は「警視庁」といいます。
警視庁が統括している、いわゆる「所轄の警察署」は、現在102箇所設置されています。
渋谷区の、神南地区のおとなり原宿署は、去年移転してとてもキレイになってます。
神南署もシリーズ1からリニューアルして、かっこよくなってるんですよ!
暴力団や犯罪組織、薬物に関する犯罪を扱う「組織犯罪対策部」の中で、5課は、麻薬や銃器に関する捜査を専門にしています。
かつて、暴力団対策を専門にしていた「刑事部捜査第4課」というところがあったのですが、暴力団と外国犯罪組織との間で行われる、銃や薬物の密輸などの増加で、「組織犯罪対策部」は平成に入ってから新しくできた部署です。
鳥飼刑事は、警視庁の5課で豪腕をふるっている設定です。
他人に首を絞められたときにできる引っかき傷のこと。
他殺だから必ずある、というわけではありませんが、死亡者の爪の間に、苦しさから首をかきむしった皮膚や血液が残っていて、本人と違う血液が出た場合は、それが犯人のものである可能性が高いです。
この名称は、大正時代末期に警視庁で鑑識課長を務めた吉川澄一氏が、殺人事件の特徴のひとつとして、学会で発表したことから名づけられました。
黒木刑事が、瀬田守の死体を確認しているときに、この吉川線のことをハンチョウに報告しています。