Q.須田刑事を演じるにあたり、注意しているところはありましたか?
ぼくだけサスペンダーしてるじゃないですか。視聴者の皆さんからは本当にどうでもいいことなんですけど、「1話に一回はサスペンダーを見せよう」と決めていました。ですから、誰も気づいてないかもしれないんですが、毎回どこかで上着を脱いでるはずです。水戸黄門でいうところの、由美かおるさんの入浴シーンですね。
ただ、出来てない回もあったかもしれないんですよね…どうぞ、DVDで確認してみてください。
それと、デスクに置いてあるものは食べるようにしています。署にいる時って事件の話をしていて、みんな張り詰めていますよね、見ている方も力を入れているときに、須田が何か食べてたら気が楽になって、疲れずにすむかなと思うんです。刑事といっても普通の人間ですし、事件がすすまなくても、おなかは空きます。だから「そんな場合じゃないだろ」っていうときでも、須田は普通の人だしな、と思って食べています。スタッフの方々が、いろいろおいてくれているのも、「須田の机ならあるだろうな」と考えてくれたからですから、活かしたいですよね。
Q.須田刑事は、改めてどんな人だと思いますか?
刑事らしくない刑事というのは念頭においています。ぼくの場合は、見た目の利がありますけどね。まわりがスマートで刑事らしい中、一人だけずんぐりむっくりのぼくがいると、ダメっぽく見えるじゃないですか。食べてばかりだし、走るのも遅いし、刑事らしくない、無頓着なヤツです。
実はぼくはドラマの中で、手帳にメモをとらないようにしてるんです。相方の黒木がデータを分析する係なので、その差別化でもあるんですが、メモはとらずに覚えている、と勝手に決めつけていました。サスペンダーのことといい、細かいことばかりですけどね(笑)。