高野志穂さんインタビュー

Q台本を読んだ感想は?

まずは、すごい量のアクションシーンがあるんだな…ということでした。で、それを私が演じなきゃいけないんだ!? って、ビックリしちゃいました(笑)。それと、初の刑事役だったのでどんな刑事かな? って想像していたんですけど、台本のト書きに「革ジャンにジーンズ、ブーツ姿の…」と書いてあったのが、私が想像していた女性刑事のイメージと違っていて、なんだか新鮮でした。脚本家の方に明確なイメージがあると思ったので、そのイメージに自分がどれだけ近づけるか? ということにチャレンジのし甲斐を感じました。

Q今回演じられる片瀬陽子という女性はどんな人物でしょうか?

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私が思う陽子は、「自分がこう思ったらこう!」と行動してしまうような、猪突猛進型、直感人間だと思います。すごく素直な性格で、そんな彼女の性格が、第7話の台本にはよく描かれていると思います。
それと、3年前に起きたある事件をきっかけに、心に傷を負ってしまい、その事件を自分の手で解決したいと強く願っていて、そのことが、第7話で起きる事件に関わってきます。

Qそんな陽子を演じる上で気をつけたポイントというと?

大雑把な性格に見えるようにしたいなと、気をつけていました。化粧っ気もなくて、朝起きたら髪をブローもせず、ただゴムでまとめて毎日仕事に出るという感じで、メイクさんともそのようなお話をしてメイクをしていただきました。
それと、3年前に起きたある出来事の負い目というか、心に傷を持っているという設定なので、「ちょっとやさぐれた感じも出したいですよね」と監督とも話し合って、そこは意識して演じました。また、3年前の回想シーンに関しては、まだやさぐれる前の陽子なので、陽子の素直な性格というか、ピュアな部分が見えるよう気をつけました。

Q撮影中の現場の印象やエピソードなどはありますか?

今回共演させていただいた方たちは、みなさん初めてお会いする方ばかりだったんですけど、撮影の合間とか「よくアクションはやられるんですか?」って、皆さんに聞かれました。そこで「初めてです」と答えると、「えっ、初めてでこれだけのアクションをやるんですかっ!?」って、皆さんビックリされてました(笑)。
陽子はジークンドーという格闘技を習っている設定なんですが、初めてトライする役だったのでもうちょっと時間があったらなぁって(笑)
ずっとバレエをやっていたので、この撮影に入るまでは今までバレエで使ってきた筋肉が、ドラマのアクションシーンにも活きてくるかなと思っていましたが、殺陣師の方からいろいろと教えて頂きましたが、動きの瞬発力がとにかく凄くて、使う筋肉がぜんぜん違うんです。例えば、パンチをするとき、パンチして前に出した腕は素早く戻すのが基本的な動きなんだそうですが、プロの方が見本で見せて下さる動作のシャープさ、スピード感がすごいんです。その要求されるスピード感の質がバレエとは違うので、コツを掴むまで大変でした。今まで使ったことのない筋肉を呼び覚まされた感じ。もちろん次の日からは筋肉痛ですよね(笑)
それと、撮影は伊豆のロケがメインだったのですが、あんなに海がきれいだとは想像していなかったです。お天気に恵まれたこともありましたけど、ロケバスから降りて撮影現場まで歩いていくと、バーンって海が広がって、すごくきれいだったのは印象に残っています。あと、出演者やスタッフの皆さんと一緒に食事会も開いていただいたりして、すごく楽しいロケでした。

Q第7話の見どころというと?

「ハンチョウシリーズ」はあまり地方ロケがないそうなので、安積ハンチョウや小池さんが、地方の刑事さんと絡むということで、今までのハンチョウとは違った感じで、楽しんでいただけると思います。私も初の刑事役で、初アクションシーンに挑戦しているので、ご覧いただけると嬉しいです。