竜雷太さんインタビュー

Q台本を読まれた感想は?

ハンチョウという番組を観させていただきますと、活劇ありスリルありサスペンスありと、様々な要素があると思うのですが、この第5話に関してはいわゆる人情モノでしたので、ちょっと古い感覚かもしれませんが、時代劇調(笑)で演じていこうと思いました。

Q今回演じられる清瀬陽道という男性はどんな人物でしょうか?

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いわゆる江戸っ子で、木目込み人形という人形を作っている職人です。昔ながらの頑固親父だと思いますが、一人娘に対しては深い愛情をもって向き合って生きてきた父親でしょう。しかし、その娘にある秘密がありまして、そのこと原因で清瀬が悩み、今回の事件に深く関わってきます。

Qそんな清瀬を演じる上で気をつけたポイントというと?

まずは、清瀬という男を、どう見せるかということでしたね。人形職人なので、昔ながらの職人気質とか、そこにある頑固さみたいな部分があると思うのですが、その頑固さが第5話の事件に関わってくるところなので、そこはちょっと考えました。でも、時代劇調というか落語の人情話に通じるお話だったので、方向性が見えてからは、割り切れた感じで、良い意味でラクに演じさせていただいたと思います。
それと、監督から江戸弁で演じていただければと言われたので、江戸弁の音源などをいただいて、こんなもんじゃないかな…と練習した上で現場に入りました。実は、私は江戸っ子というのがちょっと苦手でして(笑)。清瀬という男は、人形職人ということもあって、人間的にこだわりを持っているというか細かい部分もあると思うのですが、そこは割り切って、私なりの「江戸っ子の清瀬」という男を演じさせていただきました。もちろん、今まで職人の役は何度か演じたことがありますし、そこにある程度のパターンみたいなものがあるのですが、今回は私なりの解釈でやらせていただきました。
そうそう、最後のシーンに関しては、人情モノということで、時代劇風な感じでいきましょうよって監督に提案しまして。最後は安積ハンチョウの話でまとまるのですが、そこは時代劇風にいった方が収まりがいいんじゃないかと思ったんです。そんなやり取りがありまして、すごく楽しく演じることができました。

Q撮影中の現場の印象やエピソードなどはありますか?

そうですね、私の撮影スケジュールは2日間しかなかったのですが、その2日とも雪が降りましたね(笑)。それは別として、現場のスタッフさんは、以前に何度かお仕事させていただいた方が多くて、「どのドラマで一緒でしたっけ?」とか、お話をしながら、良い雰囲気の中で撮影させていただけました。
佐々木蔵之介さんとはしばらく前に共演していまして、彼もお酒が好きなので、撮影の合間は「最近は弱くなっちゃったよ」などとお酒の話や、他愛もない話をしていました。そう、彼は京都出身ですが、私も京都府の舞鶴というところの出身なので、そんな話でも盛り上がりましたね。

Q第5話の見どころというと?

サスペンスドラマなどではよくある題材だと思うのですが、その昔、ある病院で起こった事件が、時間を経て第5話で起こる殺人事件の謎解きの部分となっています。過去に起きたある事件が、私が演じる清瀬とその一人娘に関わってくるのですが、物語としては、いわゆる人情話の部分が強いと思います。ハンチョウという刑事ドラマは、様々な要素がありますが、今回の物語は、ちょっと違った印象を持たれると思うので、そこを楽しみにご覧いただければ嬉しいです。