毎週月曜よる9時
青森県警察の敏腕刑事、川久保篤(内藤剛志)は人事異動で八戸市にある種差海岸駐在所に赴任することになった。警察組織の管理強化の一環である。妻・紀子(手塚理美)と娘の美奈子(山本ひかる)を青森市内に残しての単身赴任だ。川久保は制服を着用する巡査に転じ、捜査権を持たずパトロールや交通整理に当たる。地元の関係者・吉倉(佐藤蛾次郎)と片桐(尾藤イサオ)たちは川久保を歓迎する。
川久保が勤務する駐在所に牧場主の大西徹(中西良太)から犬が散弾銃で射殺されたと連絡が入る。大西は自分との間にトラブルを抱えている同業者で猟銃を持っている篠崎征男(国広富之)を疑い、川久保に訴える。
ところがその篠崎が散弾銃で射殺された。第一発見者の長男・章一(木ノ本嶺浩)は牧場で働く中国人研修生・揚(湯川尚樹)の行方が分からないと表情を曇らせる。池畑刑事(笠謙三)の捜査により、篠崎が所持していた散弾銃が無くなっていることが判明する。居合わせた川久保が現場の状況を鋭く指摘すると、池畑は疎ましそうに川久保を退ける。
非番を利用して青森市に戻った川久保は、揚の行方を突き止めた。揚は身の潔白を訴え、事件の夜、篠崎を訪ねてきた人物がいたと明かす。職務を越えた川久保の行為に、上司は不快感を露わにするが、川久保は事件解決のためには現地に根づいた視点が必要だと考え、制服を着たまま捜査を続けることを決意する。
所轄の警察官・宮越幸造(中原丈雄)は川久保に理解を示しながらも、やり過ぎないようにとたしなめる。
やがて、川久保は二十年前に篠崎の家で不審な火事があり、篠崎の前妻・菊江(中村恭子)が死亡していたことを突き止める。さらに菊江の妹・良枝(山崎直子)から、菊江が篠崎の暴力に苦しんでいたことも聞き出した。川久保はこの火事が篠崎殺害事件に大きな影を落していることに気付くのだが…。