赤かぶ検事奮戦記3 2011.11.14OA
あらすじ
赤かぶ検事こと柊茂(中村梅雀)とその妻・春子(古手川祐子)は、益川理一(城戸裕次)と小林美也子(黒川智花)の結婚披露宴に出席する。理一はレストランチェーンのオーナー・益川正治(西田健)の跡継ぎだ。理一の妹・愛美(北川弘美)は、柊の娘・葉子(菊川怜)の親友でもある。葉子も会場を訪れて幸せそうな家族を祝福する。柊(中村梅雀)と春子(古手川祐子)は披露宴に出席する
ところで理一はかつて素行が悪く、覚醒剤を使用して事件を繰り返していたことがある。理一の裁判をその都度担当した柊は、更生して誇らしい表情を見せる理一を見て喜んだ。だが、新婦の美也子とその姉・小林富恵(床嶋佳子)の表情が冴えないことが気になった。実は、美也子は理一に暴力を振るわれていたのである。
その夜、理一が殺害されたと連絡が入り、柊は新婚の二人が暮らす家に駆けつける。理一は美也子がシャワーを浴びている間に寝室で刺殺された。新婚夫婦に関わった人々は全て事情聴取されることになり、当然のように柊と春子も指紋を取られ閉口する。
新郎の理一(城戸裕次)が殺された現場に、柊(中村梅雀)が駆けつける。そんな中、事件現場に残っていた凶器の包丁から富恵の指紋が発見された。京都府警の行天燎子警部補(原沙知絵)と溝口賢一警部(中西良太)の取調べに対し、富恵は包丁は紛失したものだと答え、「理一を殺してはいない」と訴える。それを裏付けるように、刺し傷と包丁の形状が一致しないことが判明し、富恵は釈放される。
柊は富恵が営む小料理店を訪ね、美也子たちについて話を聞く。さらに、警察は披露宴の客の中に覚醒剤の売人・広滝三郎(木下ほうか)が紛れていたことを突き止めた。広滝は、理一の妹・愛美と富恵を交互に訪ね、理一の借金を返済するよう二人を強請っていたという。警察は広滝の行方を追うが、間一髪間に合わず、広滝は刺殺され死体となって発見された。背中に突き立てられた刃物は、理一殺害に使われた物と同一であると判明した。そして、懸命の捜査が功を奏し、溝口警部が広滝殺害現場近くの防犯カメラに、事件直前、広滝と美也子が一緒にいる映像が残っていたことを突き止めた。美也子は容疑者として取調べを受けるが、頑なに黙秘を続ける。
一方、柊は現場に落ちていたある遺留品に注目し、かつて富恵と美也子が暮らしていた丹後半島の宮津を訪ね、姉妹の意外な真実に気付く…。