冬のサクラ前線

祐と『冬のサクラ』スタッフでつづる“サクラ”もほころぶ、こぼれ話を紹介する日記です。
冬に咲く啓翁桜のように、稲葉祐と仲間たちが話に花を咲かせます!

Vol.23

冬のサクラ最終回放送終了によせて

「冬のサクラ」最終回をご覧いただき、ありがとうございました。
皆さまからの応援や励ましに、スタッフ、キャストのみなが
どれだけ勇気づけられたかわかりません。
本当にありがとうございました。

冬のサクラには2つの最終回があります。
1つは3月20日に放送された最終回。
もう1つは大地震が起こる前までに撮影を予定していた
“台本に書かれた”最終回です。

冬のサクラは山形と東京を舞台にした物語です。
3月11日、私たちは最終回の撮影をするため東北地方へと向かう予定でした。
その直前、私たちが想像することさえ出来なかった災害が東北地方を襲いました。

想像を絶する被災地の状況が報じられる中、
ドラマの撮影を続けるべきかどうか悩まずにはいられませんでした。
日本中に余震が続く状況、こんな中でいまドラマを撮っている場合なのか…
しかしそれと同時に、もし一人でもこのドラマを待っている人がいるのなら、
もし不安な日々の中でこのドラマを見ることを楽しみにしている人がいるのなら、
なんとしてでもこの物語の結末を届けたいと思いました。

そうした悩みや思いはすべてのキャスト・スタッフが抱えていたと思います。
その思いから放送予定日までの限られた時間の中で、台本を大きく書き換えました。
いま作ることができる、いま届けたいストーリーをもう一度考え、話し合い、
演じ、撮影し、そして放送直前になんとか完成までたどりつくことができました。

運命という言葉がふさわしいのかわかりませんが、
この未曾有の大災害が起きたときに、私たちは東北地方を舞台にした
“大切な人への想いと命”をテーマにしたドラマを作っている…
キャスト・スタッフの誰もがそこになにかのつながりを感じずにはいられず、
大げさな言い方をすれば、使命に似た気持ちをもって、
みなが一致団結して撮影に取り組んでいたように思います。

祐は萌奈美に最期まで愛していると伝えることはできませんでした。
しかし主演の草なぎさんは、
「きっと天国へと向かう萌奈美に“愛している”という言葉が届いている。
そう想いながら演じました」と撮影後話されました。
その言葉が、心に深く残っています。

明日への希望を誰もが持てる日が、一日でも早く来ることを願っています。
東日本大震災で被災された皆さまに、心よりのお見舞いを申し上げます。


from プロデューサー 韓 哲

2011.03.20

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