冬のサクラ前線

祐と『冬のサクラ』スタッフでつづる“サクラ”もほころぶ、こぼれ話を紹介する日記です。
冬に咲く啓翁桜のように、稲葉祐と仲間たちが話に花を咲かせます!

Vol.21

昨年の12月初旬から撮影が始まった日曜劇場「冬のサクラ」ですが、
東日本大震災の影響で撮影スケジュールが大幅に変更になる厳しい状況のなか、
なんとかクランクアップを迎えることができました。

まず、今井美樹さんが全ての撮影を終えたのが、
3月17日のことです。
「今井美樹さんクランクアップです!」
との声がスタジオに響くと、草なぎさんが花束を持って登場!
すると感極まった今井さんの目から涙が溢れ、
お二人はしばらく抱擁をされていました。

涙がとまらない今井さんに
「本当に頑張りましたね」
と優しく語りかける草なぎさん。
スタジオには感動の空気が満ち、こちらも胸が熱くなりました。

「こうした時期に、命の大切さや大事に想う人たちのことを考え続ける作品と向かい合うことができて、この作品は私の宝物となりました」
という今井さんに対して、
「今井さんは精神的にもすごく大変だったと思いますが、緊張感を絶やさず仕事に向かっていただいたので、僕もいいお芝居ができて、僕にとっても大切な作品となりました」
と草なぎさん。
そこには、祐と萌奈美という役を超えて、
深く心を通い合わせる草なぎさんと今井さんがいらっしゃいました。

撮影の最後となった萌奈美が涙するカットでは、
「目の閉じ方にちょっと力が入りすぎましたね」
と、自身の演技に対して細かなチェックをする今井さん。
「もう一度やらせてください」
と自ら撮り直しを監督に願い出る今井さんに、
あらためて、真摯に萌奈美を演じきろうとする強い意思を感じました。


そして“チーム・冬サク”の全ての撮影が終了したのが、
18日のことでした。
祐、肇、安奈、航一、章子、琴音、次郎、哲也、香織、千尋と、
今井さんと15日にアップした理恵役の白羽ゆりさんを除く
キャストの皆さん揃ってのクランクアップです。

助監督からひとりずつキャストの名前がコールされると、
監督やプロデューサーから花束が贈られ、
撮影を終えた気持ちを語っていただきました。
そして高嶋さんには駆けつけた白羽さんが花束を、
草なぎさんには今井さんが花束を渡されました。

「東北を舞台にしたドラマなので胸の痛い想いがたくさんありますが、僕らの仕事は夢や希望を伝えることだと思っているので、これからも皆でいい作品を作っていきましょう」
と草なぎさん。

草なぎさんほか、キャストの皆さんのクランクアップコメントの詳細は、
最終回の放送後に、こちらで紹介したいと思います。

さてここで、もう一つ報告させてください。
撮影最終日、現場には東日本大震災の被災者救援のための義援金箱が置かれました。
東北地方を舞台に
“大切な人への想いや命の尊さ”
をテーマにしたドラマを作っている私たちも微力ながら力になれれば……。
宮城県出身の大島蓉子さんが、
涙を流しながら募金されていた姿には胸が打たれます。

ここで集められた義援金は、
JNN・JRN共同災害募金事務局を通じて日本赤十字社へ送られます。
わずかな金額ではありますが、
少しでも被災者の援助、被災地の復興に役立って頂ければと
スタッフ・キャスト一同願っています。




from web担当nobu-c

2011.03.20

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