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埋められた世界最大級のピラミッドには
世界で類を見ない建造の理由が！

埋められたピラミッドの謎を探るにあたって、メキシコのピラミッドの代表とも言えるテオティワカンも取材をしています。特別に案内して頂いたピラミッドの地下部分は、一般には公開されていませんので、今回の見所のひとつです。また地下を案内してくださったテオティワカンの調査をしている嘉幡茂さんのお話でとても興味深かったのは、数多くあるメキシコ中央高原のピラミッドは、すべてが同じ目的によって造られているわけではないということです。同時期に造られていても、異なる意味を持つピラミッドがある。メキシコのピラミッドの面白さであり、魅力だと思います。

埋められたピラミッドがあるチョルーラは、テオティワカン文明が滅んだ頃に生まれたアステカ王国時代に栄えた町です。そして多くの人がチョルーラに集まってきた理由から、巨大ピラミッド建造の謎が解き明かされます。詳しくは番組でご紹介しますが、他の地域で暮らしていた人々がチョルーラで生活をするようになったのには、そうせざるを得ない事情があったのです。またチョルーラは、古代メキシコ文明に大きな影響を与えた大事件が起きた所でもあり、非常にドラマティックな場所です。

世界にもほとんど例を見ないピラミッドが造られた理由、その使われ方には驚きと感動がありました。世界最大級というピラミッドの大きさは、権力や繁栄の象徴ではなかったのです。これまでとは違う古代文明の叡智、ピラミッドをお伝えできると思います。