日立 世界ふしぎ発見!

毎週土曜日 よる9時〜

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2021年10月30日 よる9時から放送

第1612回

江戸の生き物語

出演者

草野仁、黒柳徹子、野々村真、出水麻衣(TBSアナウンサー)
滝沢カレン、加藤諒、岡田圭右(ますだおかだ)

江戸時代の人々も生きものに夢中だった!
ミステリーハンターの篠原かをりが
生きものを愛した江戸の人々の物語に迫る!

ミステリーハンター

篠原 かをり(しのはら かをり)

1995年2月20日生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。趣味はクイズ、観劇、料理、プロレス。特技は生物、執筆。著書は「フムフム、がってん!いきものビックリ仰天クイズ」(文藝春秋)、「ネズミのおしえ ネズミを学ぶと人間がわかる!」(徳間書店)など。公式ホームページは「篠原かをり」。
ミステリーハンターは今回で8回目。

その愛らしさ、美しさ、面白さで人を魅了する生きものたち。日本ではもちろん、世界中で生きものたちの動画は大人気です。しかしこうした風潮は決して現代特有のものではありません。江戸時代の人たちも生きものに夢中になり、心癒されていたというのです。生きものを愛した江戸の人々の物語を探ったミステリーハンターの篠原かをりさんにお話を伺いました。

生きもの愛に溢れた篠原さんも共感!
江戸時代の人々の生きもの愛

現在も愛好家が多い金魚は
江戸時代の代表的なペット

篠原さんがこよなく愛するネズミも大人気!
こうした流行から交配技術も向上した

江戸時代と今では、生活環境やライフスタイルがだいぶ変化してきているので、生きものへの接し方にも違いがあるのかなと思ったのですが、実はほとんど変わらないというのが、今回の取材を通しての発見でした。特に生きものへの興味と愛情というのは今と同じだと感じることが多かったですね。

愛するワンちゃんのためにつくられた墓石

なかでも印象的だったのは、港区郷土歴史館で見せて頂いたものです。愛犬の墓石などが保管されていたのですが、戒名までついているのには驚きました。ペットのお葬式やお墓は現代もありますが、戒名は…聞いたことがありません。しかもその戒名を読むと、こんな柄で足が速かったのだなと、生きていた頃の姿が想像できるのです。現代のペットを家族と思う傾向は、核家族化して家族の人数が少なくなったことが大きな要因のひとつだと思っていましたが、愛情の深さに関しては必ずしもそれに因らないと気付きました。

東京大学の収蔵庫に保管されている昆虫標本
なかでも貴重なものを番組で公開!

また江戸時代の生きもの愛好家たちの博物学的、科学的な興味の高さにも驚きました。莫大な私財を生きものたちの飼育やコレクションに費やした人たちがいるのです。その情熱たるやハンパじゃありません。きっと親族や周囲の人たちからは、相当な変わり者として有名だったと思うのですが、本人たちは楽しかっただろうなと(笑)。日本最古と言われている標本を見せて頂いたのですが、その美しさに感動する一方で、この立派な標本ができるまでに、どれだけたくさんの試行錯誤があったかと思うと感慨深かったですね。今のように簡単に情報は手に入らないので、愛好家同士で情報交換して。大変だったでしょうが、やっぱり楽しかったと思います。実際にその標本を作った方はご長寿だったようですよ(笑)。

まさに超絶技法!
生きものへの深い洞察と愛情が生んだ
繊細で美しい伝統工芸

江戸時代の大名に好まれた大和籠
お気に入りの鳥や虫などを入れた

そして生きものへの愛情は、素晴らしい美術や工芸も生み出しました。甲冑師の技法から生まれ、生きものをモチーフにした自在置物は、金属でできているのですが、最大の特徴はまるで生きているかのように動かせること。今回取材させて頂いた自在置物作家の満田晴穂さんの作品には本当に感激しました!満田さんは、昆虫を得意としていて、どの作品も生きていないのが不思議なくらいでした。伺ったお話で私が一番好きなエピソードは、満田さんがオオスズメバチを制作して展覧会に出した時、それをご覧になった方から、これはオオスズメバチではなくチャイロスズメバチの女王ではないかというご指摘を受けたということ。昆虫の分類は難しく、実物や写真を見ても区別がつかないことがあって、私もよく間違えるのですが、満田さんの作品はそのわずかな違いさえも金属という素材で表現できる…本当に凄いと感服いたしました!

自在置物作家の満田さん

奈良公園のシンボルは鹿だけにあらず!
篠原さんも大興奮!
鹿の落とし物の下に宝石が!?

奈良県の「ならまち糞虫館」
国内外100種以上の糞虫が展示されている

奈良では、私の大好きな糞虫「オオセンチコガネ」を探すという取材で、ならまち糞虫館館長の中村圭一さんとご一緒しました。楽しかったです!オオセンチコガネは、地域によって色が違い、奈良は青系の個体が多いことで知られています。私もいくつか標本を持っていますが、日本の昆虫の中でもとりわけ美しいと思っています。そして鹿のフンがたくさんある奈良公園はオオセンチコガネの広大な生息地なのです。多くの方が避けて通る鹿のフンの下を覗く度に、私はテンションが上がりました(笑)。オオセンチコガネは構造色なので、太陽の光によって色が変化して本当に美しかったです。今回は、江戸時代の人たちのさまざまな生きもの愛をレポートしましたが、現代の生きもの好きとして、この昆虫の魅力をお伝えできたら嬉しいです!

中学生の頃に糞虫に魅せられ採集してきた
中村さんと共に奈良公園へGO!

中村さんは2018年念願の糞虫館をオープン
篠原さんとも糞虫談義で盛り上がります!

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