2018年9月15日 夜9時〜
「世界ふしぎ発見！」の取材をしていると度々経験することですが、フェロー諸島でも素晴らしい絶景に感激をしました。刃物でスパッと切ったような断崖絶壁、霧に包まれ真っ白な太陽が沈んでいく夕日。そしてインスタなどでも話題となっている湖は、特に印象的でした。取材前に写真で見た時、「何これ？」と思ったのですが、実際に見た時もやっぱり「何これ？」で（笑）。説明を聞くまでなるほどそういうことか、とはなりませんでした。とても不思議で美しい場所です。是非、番組でお楽しみください！
また愛鳥家たちの聖地ミキネス島も面白かったですね。この島には10人しか人が住んでいないのですが、海鳥が子育てをしに飛来する夏は、世界中から鳥を撮影しに来る人が訪れます。行ってみて感じたのが、ミキネス島は単にたくさんの種類の鳥が見られるだけじゃなく、美しい写真が撮れる場所だということ。木がほとんどなく、一面が草地のグリーン、広い空、舞い飛ぶ無数の海鳥…。鳥たちの楽園は、とても美しかったです！
フェロー諸島には春から夏にかけ100万羽の海鳥が飛来
ミキネス島だけで見ることができる鳥もいる
「運よく快晴でした。あまりないそうです」（鉢嶺さん）
まさに絶好の撮影日和！
ストラムドイムン島で代々暮らしてきたエヴァさんには、さまざまなことを教えられ、また気付かせて頂きました。現在、この島にはエヴァさんとその弟さんのご家族総勢9名しか住んでいません。家族で一緒に過ごす時間が多いことは素敵ですが、家族しかいないとなると、時には息苦しさみたいなものもあるんじゃないかと思っていたのですが…。一緒に過ごすうちに、みなさんが心から今の暮らしを楽しみながら大切にしていて、本当に仲の良い家族だと実感しました。エヴァさんに「ずっと一緒にいるからケンカはしないのよ」とサラリと言われ、心に突き刺さりました。
エヴァさんと息子さん
またエヴァさんのご家族の取材では、メイビーの島の神髄も感じることができました。エヴァさんの日常にはさまざまな仕事があるのですが、スケジュールは全くないそうです。「天気がよくなったから、畑に行きましょう」、「そろそろ雨が降りそうね、工房を案内するわ」という風に、私たちもエヴァさんたちのいつものやり方で取材を進めました。メイビーというのはアバウトってことじゃないのですね。時に厳しくもある自然に寄り添い受け入れる、そんなフェローの人たちの芯の強さを表しているのだと思いました。