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第1478回
自分の道をふみしめて
日本初の考古学者・水戸光圀の謎

2018年6月23日 夜9時〜

水戸藩が密かに保管していた絵図
そこに描かれていたものは
あの有名な世界遺産!

江戸時代に、水戸藩が長年保管してきた絵図があります。そこに描かれているアンコールワットへも行ってきました。これまで映像や写真で何度も見ていましたが、あまりの素晴らしさにずっと興奮状態でした。建物やレリーフの美しさにも感動しましたし、何よりその大きさ、スケールに魅了されました。400年前にアンコールワットを訪れた日本人の痕跡を見てきたのですが、彼の心情を想像すると切なかったですね。彼は無事帰国したにもかかわらず、その時には鎖国政策が始まっていて渡航の事実は隠され蟄居(ちっきょ)の身となってしまったそうです。心が震えるような感激を味わっていたでしょうに、そのことを話すことができなかったのは、無念だったと思います。私はカンボジアから帰国してから、「アンコールワット最高!」と言いまくっていますから(笑)。

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400年前の侍に扮した大杉さん
「暑かったですけど、気分は最高でした!」

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カッコいい大杉さんの侍姿に観光客も大喜び

黄門様は日本初の考古学者!?
完成まで250年もの歳月を要した
光圀が始めた一大事業とは?

光圀が偉人として今も語り継がれているのは、「大日本史」の編纂をしたことが大きいと言われています。日本の歴史をまとめたものですが、編纂には膨大な時間と労力、そしてお金がかかったそうです。絶対的な地位の御三家とはいえ、なぜそんなことに自ら着手しようとしたのか?そこで思い出すのが、10代の頃に荒くれものと評判だった光圀が、中国の歴史書「史記」を読んで感銘を受け、一転して学問に没頭するようになったということです。後世の人たちが日本の歴史を知るために必要な資料としてだけなく、書物には人生を変えるほどの大きな影響力があることを、身をもって知っていた光圀だからこそ、これは自分がやるべき仕事だと感じたのかもしれませんね。そして、それを光圀亡き後も続け、250年もかけて完成させたことも凄いと思います。水戸では光圀のスピリットが受け継がれていると思いました。

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茨城県で発掘調査をする人たちは
光圀を偉大な考古学者としても敬っている

私たちにとって親しみのあるドラマの黄門様は、フィクションですが、そのキャラクターやエピソードが生まれる要素は、実際の光圀にあった、そう感じる取材でした。ご隠居様になる前の光圀、カッコいいです!でも…友人に「水戸光圀、凄い人だよ」と言ってもあまりいい反応が返ってこなくて寂しいのです(笑)。番組をご覧になって、少しでも多くの方に、イケてる光圀公を知って頂きたいですね。

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光圀が藩主の座を退いてから没するまで過ごした西山御殿
ここで光圀は「大日本史」編纂を監修していた

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